「お金だけはあるが…」寂しい老後にならないために
教育費に上限を設けること自体は、家計管理として当然の判断です。しかし、本当は払える余裕があったにもかかわらず「うちは貧乏だから」という嘘でごまかしたこと、息子の人生の選択肢(進学や青春時代)を狭めた一方で、親自身はちゃっかり贅沢を満喫している理不尽さに、大樹さんは強い不信感と怒りを抱いているのです。
もし当時、親がこう説明していたらどうでしょうか。
「我が家の老後資金の計画上、出せる教育費は〇〇万円までと決めている。申し訳ないが、それ以上は自分で用意してほしい」
誠実に理由と限界を伝えられていれば、たとえ多少の奨学金を借りることになったとしても、息子の納得感や親への信頼はまったく違ったはずです。
子ども時代についても同様です。まずは「貧乏」という以外の理由をきちんと伝えてみる。そして、子どもの成長や思い出のために、無理のない範囲で多少のお金を投じることが、子どもにも伝わる「愛情の形」だったのではないでしょうか。
潤沢な資産を残していても、親子の信頼関係を失ってしまえば待っているのは寂しい老後です。お金の使い方以上に、「家族への誠実な伝え方」こそが、老後の本当の幸福度を左右するのかもしれません。
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