中古アパート投資の検討中、魅力的な提案に「これ、もしかして詐欺?」と直感が働いたことはありませんか。不動産投資にまつわる不正は、単に騙されるだけでなく、一度契約を終えてしまえば法的な責任追及が極めて難しく、巨額のローンだけが手元に残るという取り返しのつかない事態を招く恐れがあります。本記事では、中古物件の取引で横行しやすい詐欺スキームの正体と、その対策を山村暢彦弁護士が解説していきます。
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「なにかがおかしい」という違和感レベルでも、契約前に立ち止まる
中古物件の検討において、「なにかおかしい」と感じたら、その直感を無視しないようにしましょう。実務上、違和感を押し切って契約してしまった場合、あとから法的に巻き返すことは容易ではありません。
特に注意すべきは、購入後に退去が相次いだとしても、それだけで直ちに詐欺が成立するわけではないという点です。売主側が意図的に虚偽の入居状況を作出したことや、購入者を欺く目的があったことを立証する必要があり、証拠が十分に揃わなければ、法的責任を追及できないケースも多くあります。
だからこそ重要なのは、「契約前に止まる」という判断です。一度契約してしまえば、あとは自己責任の領域が広がり、損失を取り戻すことは極めて困難になります。違和感は軽視せず、その段階で立ち止まり、確認を尽くすことが、不動産投資における最大のリスク回避策といえるでしょう。
決済後の後悔を防ぐ「リーガルチェック」の重要性
中古収益物件の取引においては、「契約してから考える」ではなく、「契約前にどこまでリスクを洗い出せるか」が結果を大きく左右します。特に、売買契約書や重要事項説明書には、売主の責任範囲や免責条項が細かく定められており、内容によってはあとから問題が発覚しても責任追及が困難になることが少なくありません。
弁護士が関与することで、こうした条項のリスクを事前に整理し、どの程度の法的保護が確保されているのかを客観的に判断することが可能になります。また、レントロールや関連資料との整合性を踏まえたうえで、「この取引に進むべきか」という判断材料を得ることもできるのです。
違和感を見過ごさず、必要に応じて専門家のチェックを入れることが、結果として大きな損失を防ぐことにつながります。契約前の一手間が、投資の成否をわける重要なポイントといえるでしょう。
収益物件とは「契約関係」そのもの
不動産トラブルは、購入後、すなわち「決済後」に法的責任を追及しようとしても、立証の難しさや手続コストの面から、極めて不利になるのが実務の現実です。そのため、契約前、遅くとも決済前の段階で、不審な点があれば必ず立ち止まって確認することが重要です。
とりわけ、利回りを前提に購入する収益物件は、単なる土地建物ではなく、「賃借人との賃貸借契約関係」そのものが商品といえます。高利回りという表面的な数字に、どのような実態が隠されているのか。裏付けとなる実態まで丁寧に確認することが、リスクを回避する防衛策となるはずです。
山村 暢彦
弁護士法人山村法律事務所
代表弁護士
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弁護士法人 山村法律事務所
代表弁護士
実家の不動産・相続トラブルをきっかけに弁護士を志し、現在も不動産法務に注力する。日々業務に励む中で「法律トラブルは、悪くなっても気づかない」という想いが強くなり、昨今では、FMラジオ出演、セミナー講師等にも力を入れ、不動産・相続トラブルを減らすため、情報発信も積極的に行っている。
数年前より「不動産に強い」との評判から、「不動産相続」業務が急増している。税理士・司法書士等の他士業や不動産会社から、複雑な相続業務の依頼が多い。遺産分割調停・審判に加え、遺言書無効確認訴訟、遺産確認の訴え、財産使い込みの不当利得返還請求訴訟など、相続関連の特殊訴訟の対応件数も豊富。
相続開始直後や、事前の相続対策の相談も増えており、「できる限り揉めずに、早期に解決する」ことを信条とする。また、相続税に強い税理士、民事信託に強い司法書士、裁判所鑑定をこなす不動産鑑定士等の専門家とも連携し、弁護士の枠内だけにとどまらない解決策、予防策を提案できる。
クライアントからは「相談しやすい」「いい意味で、弁護士らしくない」とのコメントが多い。不動産・相続関連のトラブルについて、解決策を自分ごとのように提案できることが何よりの喜び。
現在は、弁護士法人化し、所属弁護士数が3名となり、事務所総数7名体制。不動産・建設・相続・事業承継と分野ごとに専門担当弁護士を育成し、より不動産・相続関連分野の特化型事務所へ。2020年4月の独立開業後、1年で法人化、2年で弁護士数3名へと、その成長速度から、関連士業へと向けた士業事務所経営セミナーなどの対応経験もあり。
弁護士法人 山村法律事務所
神奈川県横浜市中区本町3丁目24-2 ニュー本町ビル6階
電話番号 045-211-4275
神奈川県弁護士会 所属
山村法律事務所ウェブサイト:https://fudousan-lawyer.jp/
不動産大家トラブル解決ドットコム:https://fudousan-ooya.com/
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