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最近のバブルは「バブルか否かわからない」間に成長するので…
バブルには、2種類あります。1つは誰が見てもバブルだとわかるものです。
オランダでチューリップの球根が現在価値で数千万円にまで高騰したというバブルは有名ですが、誰が見てもバブルですね。もっとも、そうしたバブルに参戦すること自体は愚かなことではありません。明日はさらに高くなる可能性が高いと思えば、今日買って明日売ることが合理的かもしれませんから。
実際、ニュートンはバブルに手を出して運悪く大損したようですが、それは愚かさではなく不運の結果でしょう。もっとも、最近ではそうしたバブルは政府・日銀が潰すので、あまり見られなくなりました。
最近のバブルはバブルか否かわからない間に成長していくので、バブル潰しが難しいのです。株価が高騰しているときは皆がハッピーなので、「バブルかもしれないから株価を押し下げる」などと言っても大反対運動が起きてしまうからです。
平成バブルも、今から思えば明らかなバブルだったように見えますが、バブルであるか否かは論争がありましたし、日本経済を動かしているような人々のなかにも自宅を購入した人が少なからずいました。皆がバブルだと思っているならば、自宅を買う人はいないでしょう。バブル崩壊後に値下がりするのを待つはずですから。
平成バブルは、バブルであるか否か確信が持てないなかで拡大を続けました。最後は政府・日銀が潰したのですが、「バブルだから潰す」ではなく、「サラリーマンが家を買えないのはマズいから不動産価格を押し下げる」という理由でした。「バブルを潰す」では大反対が起きると思ったのでしょう。
銀行が賢ければ、バブルは潰せる可能性
バブルか否か、論争がある間は、政府・日銀がバブルを潰すのは容易ではありませんが、銀行にはバブルを潰せる可能性があります。貸出決定会議でバブルか否か両論出てきたとすれば、以下のように考えればよいからです。
「今がバブルでないとしよう。貸出をすれば金利が儲かるだろう。今がバブルだとしよう。貸出をすれば元本を損するだろう。それなら、バブルでないと確信できない以上、貸出を行うべきではない」と。
平成バブル当時の銀行が、このように考えていれば、バブルがあそこまで膨らむことはなかったでしょう。「貸出量競争に負けたくないからリスクを覚悟で貸した」のだとしたら、残念なことです。
