「何かの間違いに決まっている…」年金32万円・元公務員の60代夫婦が記帳して震えた瞬間。通帳に並ぶ〈9桁の数字〉、老後不安を一瞬で吹き飛ばした“17年前の決断”【FPが解説】

「何かの間違いに決まっている…」年金32万円・元公務員の60代夫婦が記帳して震えた瞬間。通帳に並ぶ〈9桁の数字〉、老後不安を一瞬で吹き飛ばした“17年前の決断”【FPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

時代の波に乗って思いがけない資産を手にする人がいます。一見すると「ただ運がよかっただけ」のように思える大逆転劇ですが、実はその幸運をしっかりと引き寄せ、自らのものにするための「土台」を事前に築けていたかどうかが決定的な差を生んでいます。本記事では、高橋夫婦(仮名)の事例を通して、FP相談ねっと・認定FPの小川洋平氏が、盤石なセカンドライフを築くための資産計画について解説します。※本記事は実話をベースに構成していますが、プライバシー保護のため、個人名や団体名、具体的な状況の一部を変更しています。

「偶然の値上がり」の裏にあった堅実な資金計画

今回、高橋さん夫婦が大きな恩恵を受けた背景には、近年の東京都心部におけるマンション価格の上昇があります。国土交通省が公表する不動産価格指数によると、マンションは2009年のリーマン・ショックのころから比較すると、2025年時点で2倍以上に上昇しており、大きく価格が上昇していることがわかります。

 

もっとも、高橋さん夫婦は値上がりを狙ってマンションを購入したわけではありません。子どもの教育費が一段落し、「いまなら住宅ローンを無理なく返済できる」と判断したこと、そして毎月の収支を把握し、老後資金とは別に住宅購入を考えられるだけの家計管理を続けてきたことが今回の結果につながったのです。

 

もし毎月の支出を把握せず、「なんとなく返せるだろう」という憶測で購入していた場合、途中でローン返済が苦しくなっていた可能性もあります。反対に、不動産価格がここまで上昇しなかったとしても、ローンを返済しながら住み続けるという計画自体は成立していたでしょう。

 

つまり、「値上がり」はただの結果論でありラッキーだったとしても、その幸運を受け取る土台を作っていたのは、日ごろの家計管理と長期的な資金計画だったといえます。

 

資産形成とは、一攫千金を狙うことではありません。自分たちの収入と支出を把握し、優先順位を決め、将来のライフプランを考えながらお金を使うことです。その積み重ねが、結果として思いがけない追い風を受けたとき、大きな資産へと変わることもあります。

 

資産形成では、「なにに投資するか」が注目されがちですが、それ以上に重要なのは、自分たちの収支を把握し、将来必要になるお金を見据えながら計画を立てることなのです。

 

 

小川 洋平

FP相談ねっと

ファイナンシャルプランナー

 

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