「お先に失礼します」今日も定時で即退社…〈年収500万円〉元エース・現“窓際”おじさんの56歳会社員。若手の陰口にも動じない「謎の強さ」のワケ

「お先に失礼します」今日も定時で即退社…〈年収500万円〉元エース・現“窓際”おじさんの56歳会社員。若手の陰口にも動じない「謎の強さ」のワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

「あの人、なんで会社辞めないの?」――職場でそんな風に囁かれる、やる気のないベテラン社員。しかし、50代後半のリアルな転職事情を知れば、その見方は一変します。厚生労働省の「雇用動向調査」(令和6年)によると、55~59歳で転職した人のうち前職より賃金が増えた人が約35%いる一方で、減少した人も約34%にのぼります。そもそも転職自体が厳しい世代において、わざわざ年収ダウンのリスクを抱えて動くのは「合理的ではない」という側面もあるのです。頑張らずに65歳まで働き続けることを目指す男性の事例とともに、その実情を見ていきましょう。

周囲の視線なんて気にしない…その裏にある「冷静なマネープラン」

澤田さんが消極的な姿勢ながらも仕事を辞めないのは、感情を切り離して「現実的な計算」をしているからです。定年とそれに続く継続雇用で65歳まで今の会社で働き続けた場合、これからのマネープランは以下のようになります。

 

・56歳~60歳(4年間): 額面年収500万円 × 4年 =2,000万円(手取り

約1,650万円)

・61歳~65歳(5年間・継続雇用で年収6割に減少と仮定): 額面年収300万円 × 5年 = 1,500万円(手取り1,320万円)

・60歳到達時の退職金(見込み): 約1,200万円(退職所得控除により額面=手取り)

【65歳までの合計獲得見込み額】 = 約4,700万円(手取り4,170万円)

※手取り額は、社会保険料や所得税・住民税などを差し引いた概算であり、家族構成や居住地、前年の所得などの諸条件によって実際の金額は異なります。

 

今の仕事を続けるだけで、これから約4,700万円(手取り約4,170万円)もの収入を得られる計算です。

 

一方で、50代後半での転職はハイリスクそのもの。56歳という年齢で会社を飛び出せば、現在の年収500万円すら維持できない可能性が極めて高いのが現実です。さらに、途中で退職すれば厚生年金の受給額や退職金へのダメージも避けられません。

 

「給料分の最低限の仕事はこなすが、それ以上の熱意や時間、感情は会社に一切投資しない」という働き方である「静かな退職(Quiet Quitting)」の姿勢そのものです。

 

「会社が私を評価しないなら、私も頑張る必要はない。周囲にどう思われようが、陰口を叩かれようが、大学生の息子の学費と自分たちの老後のために、65歳まではここにいさせてもらいます」

 

仕事への価値観や考え方は、決して一つではありません。その人の生き方や、背負っている家庭の事情によって正解は変わります。職場で「なぜ、あの人は辞めないのだろう」と疑問に思う場面に出くわしたとき。その裏には、その人なりの冷静な考えが隠れているのかもしれません。

 

 

 

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

【注目のセミナー情報】​​​

【事業投資】7月7日(火)オンライン開催
《投資収益×税金対策》
「ワーキングブース投資」の全貌

 

【国内不動産】7月14日(火)オンライン開催
東急不動産HDグループの会社とオリコが全面支援!
インバウンド時代の「民泊・旅館業」投資戦略

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧