「仕送りは、もう金輪際しません」…69歳母を震わせた“月6万円の振込終了”の電話。発端は、愛情を込めて贈った「孫への誕生日プレゼント」

「仕送りは、もう金輪際しません」…69歳母を震わせた“月6万円の振込終了”の電話。発端は、愛情を込めて贈った「孫への誕生日プレゼント」
(※写真はイメージです/PIXTA)

「自分の生活を削ってでも、親を支えたい」という子どもの覚悟と、「少しでも孫に喜んでほしい」という親側の愛情。互いを想う優しさから始まったはずが、皮肉にも大きな溝を生んでしまうことがあります。生活苦を救われたはずの親が、なぜ我が子を激怒させてしまったのか――仕送りを巡る「哀しいすれ違い」を見ていきましょう。

息子の逆鱗…「それ、俺が送った金じゃん」

百貨店で見つけたのは、ブランドものの可愛らしい洋服。文子さんは奮発して購入し、お祝いの手紙とともに長男の家へ送りました。

 

孫が可愛い服を身に着けた姿を想像して、胸を躍らせていた文子さん。しかし、届いたのは正也さんからの、疲弊しきったようなトーンの電話でした。

 

「母さん……またこんな服送ってきて。誕生日やクリスマスのたびに何かくれるけど、いらないって言ったろ。それに、これ一段と高そうだけど」

 

「でも、可愛い孫の誕生日だもの。それくらいのことしてあげたいのよ」

 

どこかお金に余裕がある人のような口ぶりに、電話の向こうで正也さんが深くため息をつく気配がしました。

 

「母さん、いい加減にしてくれよ。……それ、俺が仕送りした金じゃん」

 

正也さんの声に、文子さんはハッと息を呑みました。

 

「うちだって毎月カツカツなんだ。今月なんて車の車検代と子どもの医療費が重なって、食費を削って作った6万円なんだよ。こっちの生活を犠牲にして送ってるのに……それをデパートの服に化けさせる余裕があるなら、もう仕送りなんて必要ないよな?」

 

正也さんの怒りは、溜め込んできた限界のサインだったのです。

 

「もう、うちの奥さんにも無理はさせられない。仕送りは金輪際しないから、自分でなんとかしてよ」

 

一方的に電話を切られた文子さんは、受話器を持ったまま震えるしかありませんでした。

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