「こんなことになるなら、結婚式挙げたかったな…」世帯年収820万円・30代夫婦、〈ペアローン5,700万円〉で理想の注文住宅を建て後悔。「庭でBBQ」の夢が儚く散った瞬間

「こんなことになるなら、結婚式挙げたかったな…」世帯年収820万円・30代夫婦、〈ペアローン5,700万円〉で理想の注文住宅を建て後悔。「庭でBBQ」の夢が儚く散った瞬間
(※写真はイメージです/PIXTA)

住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者の実態調査(2026年1月調査)」によると、73.7%の人が「今後1年間で住宅ローン金利は上昇する」と予測しています。金利上昇の足音が近づくなか、夫婦の収入を合算して「借りられる上限」までペアローンを組むことは、想定外のリスクに対する余力をなくす危険な行為です。本記事では、ペアローンで5,700万円を借り、総額6,200万円の注文住宅を購入した世帯年収820万円の30代夫婦の事例を見ていきましょう。

夢の「庭でBBQ」は即クレームに…残業代ゼロで消えた夫婦の余裕

家計の悪化に加えてミホさんを悩ませているのが、こだわって決めたはずの間取りと、想定外のご近所トラブルです。

 

「休日に庭でBBQをしたり、子どもと遊んだりするのが私たち夫婦の夢でした。そのために広い庭を優先したのに……」

 

もちろん、土地を購入する前に不動産業者へ、庭でBBQができるエリアかを確認していました。しかし、思わぬトラブルに発展します。

 

入居して最初の大型連休に念願のBBQをしたところ、翌日すぐに隣の住人から「煙が洗濯物に臭いをつけるし、子どもの声がうるさい」とクレームが入ってしまったのです。

 

不動産業者の言葉を鵜呑みにしていましたが、住宅が隣接するエリアで煙や騒音を出せば、近隣住民に迷惑をかけるのは当然のことでした。自分たちの理想ばかりに目を向け、周囲への配慮が欠けていたのです。

 

「結局、庭でBBQをしたのは最初の1回だけです。今では手入れする気にもならず、まったく活用できていません」

 

トモヤさんも手取り額の減少からお小遣いを減らされ、休日はリビングで疲れて寝ていることが増えました。家族が笑顔で暮らすために建てたはずのマイホームが、いつしか夫婦の余裕を奪い、重苦しい空気を生む原因になってしまったのです。

 

「無理して新築の注文住宅にこだわらず、身の丈に合った中古物件でも買って気楽に暮らせばよかった……。こんなことになるなら、結婚式を挙げたかったのが本音です」

 

想定外の残業代カットによる収入減で、ただでさえ苦しい月々のローン返済。そこへ追い打ちをかけるように、高額な費用をかけた「こだわり」が全く活かされないという厳しい現実。将来のゆとりを削って組んだペアローンは、日々の生活費だけでなく、夫婦のささやかな夢までも取り上げてしまったのです。

 

[参考資料]

国土交通省「令和6年度 住宅市場動向調査報告書」

住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査(2026年1月調査)」

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