「宝くじでも当たったのか?」夫も驚く貯蓄額
恵子さん(仮名・69歳)は、郊外の分譲マンションで夫(71歳)と暮らす主婦。夫の現役時代の年収はおよそ950万円前後。一方の恵子さんも、事務のパート勤務を長年続け、年収は180万円程度。世帯収入は1,000万円を超え、それなりにゆとりのある家庭でした。
しかし、家計を担う恵子さんの支出管理は常に徹底していました。「私自身、貧しい家に生まれて苦労しました。だから、ちゃんと貯金して、子どもを育て上げて、老後も困らず暮らせるように、必死だったんです」
そう語る恵子さんは、常に「我が家には余裕がない」と言い、余計な出費は排除してきました。夫のお小遣いも制限し、家族での外食や旅行もほとんどなし。「よそはよそ、うちはうち」と割り切り、貯蓄に励む日々が続きました。
その積み重ねの結果、住宅ローンは早期に完済し、子どもたちも独立。退職時の夫婦の資産は、約7,200万円に達していました。
「夫は唖然としてましたね。『宝くじでも当たったのか?』って(笑)」
ここまでくれば、もうお金を使っても大丈夫。あとはお金を有効活用するだけ。そう思っていました。しかし、待っていた老後は、思いもよらぬものでした。

