「嘘だろ…」…6,500万円で手に入れた“夢の新築一軒家”に溜まっていく「ゴミ袋の山」。引っ越し早々、30代夫婦が直面した“暗黙のルール”

「嘘だろ…」…6,500万円で手に入れた“夢の新築一軒家”に溜まっていく「ゴミ袋の山」。引っ越し早々、30代夫婦が直面した“暗黙のルール”
(※写真はイメージです/PIXTA)

念願の戸建てを購入した30代夫婦。しかし部屋の片隅には、捨てられないゴミ袋が少しずつ積み上がっていきます。なぜ、憧れの新居で「ゴミと暮らす生活」が始まってしまったのでしょうか。事情を見ていきましょう。

町内会に未加入でもゴミ出しは可能なはずが…

この地域では、町内会が管理するゴミ集積所を使用することになっていました。引っ越し直後で、ゴミが大量に出る時期です。朝7時半過ぎ、裕太さんが出勤ついでにゴミを捨てようとすると、当番の年配女性に呼び止められました。

 

「新しく引っ越しされてきた方ですよね。町内会入らないと聞いたけど。あら、まぁ……」

 

そうして、裕太さんが両手に抱えた大きなゴミ袋を、じっと見るのです。裕太さんは「町内会の加入とゴミ捨ての権利は関係ないですよね。すみません、僕、会社に行くので……」

 

帰宅後、朝の出来事を妻に話した裕太さん。

 

「今後、毎回あんな風に言われたらどうしよう。とりあえず前の晩に出すようにするよ。そしたら会わないで済むから」

 

こうして深夜にゴミを出した裕太さん。しかし翌朝早く「カラスに荒らされるので、決まった時間に出してください」とインターホン越しに注意されました。そして、当日の夜には、集積所に新しい張り紙が出されました。

 

【利用者の皆様へ】 当集積所は、町内会員が交代で清掃活動を行い、維持しています。ゴミを夜間に出すのは禁止です。ルールとマナーを守り、住民が気持ちよく暮らせるようご配慮ください。

 

名指しではありませんでしたが、ご近所さんから「ルールも守れない家」と指をさされているようなプレッシャーでした。ゴミを出しづらくなり、生活ゴミが部屋の片隅に積み上がっていきました。

想像以上に多い「町内会の役割」

しかし、念願の新居がゴミでいっぱいになっては困ると、裕太さんは早々に降伏。「町内会に入ります」と頭を下げに行きました。すると、「良かったです。よろしくお願いしますね」と、町内会ルールブックとバインダーを手渡されたのです。内容は以下のようなものでした。

 

・回覧板の速やかな回送(留めておくのは厳禁)
・四半期に1回のゴミ集積所の清掃当番(1週間交代制)
・防犯灯チェック
・新年会、親睦会への参加
・お祭りの設営手伝い、子ども会の運営 

 

「嘘だろ、こんなにやることあるのか……」

 

6,500万円かけて建てた、念願の注文住宅。広くて、綺麗です。ですが、裕太さんは、かつて住んでいた都内の賃貸マンションを思い出していました。

 

当時、家賃以外に月1万円の管理費を支払っていました。しかし、24時間いつでもゴミ出し可能。管理会社が雇った清掃員さんが、いつでも清潔に保っていてくれました。

 

掃除当番も、回覧板も、新年会もない。「お金を払ってプロに管理してもらう」という環境はなんて楽だったのだと、裕太さんはここで気づかされたのです。

 

それでも裕太さんは、念願叶ったこの家に、一生暮らしたいと考えています。

 

「ここらへんでは、町内会の加入は実質的に“必須”。それが暗黙のルールだったんですね。何にも考えていなかったけれど、地域の一員になるからには、ちゃんとやらなきゃいけないと気づきました」

 

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