「嫌なら辞めればいい」抗議もむなしく、人事役員から突き放された瞬間
納得がいかず、セイヤさんは意を決して人事担当役員へ抗議に向かいました。
「役職手当が丸ごとカットされています。事前の説明もありませんでしたし、私は今も係長としての業務を続けています。何かの間違いではないですか?」
しかし、役員から返ってきたのは冷酷な言葉でした。
「間違いじゃないよ。会議で話しただろう? 係長の仕事をしているからって、今まで通りの手当を出せる余裕はない。これは全社的な方針だ」
「何の相談もなく一方的に減給するなんて、納得できません!」と声を荒らげるセイヤさんに対し、役員はこう突き放しました。
「納得できないなら、無理して会社に残ってもらわなくて結構だよ。嫌なら辞めればいいんじゃないか?」
長年会社のために尽くしてきた結果がこれなのか。セイヤさんは怒りと悔しさ、そして生活への不安で目の前が真っ暗になりました。
泣き寝入りせず、労働基準監督署へ。役職手当カットの顛末
絶望的な状況に陥ったセイヤさんでしたが、家族の顔も頭をよぎり、「会社がいうことだから仕方ない」と泣き寝入りすることはありませんでした。
後日、社労士に相談したうえで、不承諾の書面を会社へ提出しました。さらに過去の給与明細と業務実績を証拠として揃えて、労働基準監督署の総合労働相談コーナーへ赴きました。
行政からの助言を得たことで、最終的には会社側も一転して非を認め、カットされた役職手当は全額バックペイ(遡及支給)される形で無事に解決に至ったのです。
