「日報」「週報」を出すことの重要性
昔、僕はある投資塾に入っていたのだが、その塾の塾長は「週に1回、週報を出すこと」を生徒に課していた。しかし、週報を出すのは2割程度、残りの8割は月1の月報を出すにとどまっていた。
そんななか僕は、1日に3回、報告書を出していた。この報告書は、「トレードで勝てなかった原因と、それをどう改善していくか」を記すものだ。つまり、PDCAのチェックである。僕は毎日3回のチェックをすることで、誰よりも高速で自らの投資法の軌道修正をしていった。1日3回チェックをすれば、たった0.1%の軌道修正で済む。その結果、1500人いた塾生の中で、僕は最も稼ぐことができたのである。
僕は現在も、1日3回のPDCAチェックを行っている。昼、夜、寝る前の3回、その時間までに自分のできなかったこと、その原因、改善点を洗い出して、次の行動に活かしているのだ。
毎日日報を書いてノートパソコンに貼っていた
人は忘れやすい生き物だ。チェックする期間や範囲が長すぎると、細かい点まで覚えていることは難しい。
エビングハウスの忘却曲線を知っているだろうか。これは、人の記憶が時間経過とともにどのように失われていくかを示すもので、翌日には74%のことは忘れてしまうのである。「鉄は熱いうちに打て」ではないが、今日できなかったこと、今日学んだことは、その日のうちにチェックして軌道修正するのがベストなのだ。
個人でPDCAを回す場合は、1日3回とまで言わないが、毎日日報を書いてデスクまわりに貼っておくのがいいだろう。
僕の場合、ノートパソコンに貼っていた。パソコンを開いた瞬間、自分が前回できなかったこと、改善すべきことがイヤでも目に入ってくるのだ。2、3週間これを意地でも続けていると、最初はきつくても次第に習慣化してくる。習慣化してくると、ある種の依存状態になってきて、PDCAをチェックしなければ仕事をするのが気持ち悪くなってくるのだ。
このように視覚化、仕組み化してしまえば、行動を日々軌道修正していきながら、目標に向かって最短ルートで突き進んでいけるのである。
会社レベルでPDCAを高速で回すには、社内に相応のコミュニケーションツールを導入しなければ実現できないだろう。こういった社内システムを構築することも、経営者の大切な仕事である。
合理的に働こうとするならば、たとえば「DX化を拒否する」なんてことはありえないのである。新しい技術やソフトウェアにリーチして取り入れれば、事業は改善されるし、生産性の向上にもつながる。やらない理由はまったくないのに、やらない会社は存在する。意味がわからない。
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