イーロン・マスクは、週に100時間働いている
ビジネスや経営について学ぼうと、著名な経営者などの話を、講演やセミナーなどで聞いたことがある人もいるだろう。
実際、著名人から何か学ぼうとするのは頭の悪い人である。まったく意味なし。著名人がやっていることを真似しようとするのだろうが、突出した人間のやることを真似するなんて、普通の人にはできない。著名人の話を聞いて成功できるのは、ほんの一握りの人間だけである。
イーロン・マスクは、週に100時間働いている。全米各地を1週間かけてプライベートジェットで回ることもある。それを知ったところで、あなたは真似できるだろうか?
多くの成功者は、「人の3倍も4倍も努力しなければならない」と言っている。あなたも聞いたことがあるだろう。でも、そんなことできるんですか?
中小企業の社長か大企業の部長クラスの話を聞くくらいがちょうどいい
結局のところ、真似しようがないし、どうせ明日には忘れているだろう。誰もが知る著名人の言葉を活かせるのは、すでにある程度の能力がある人だけ。無能が著名人の話を聞いたところで、実践できるわけがない。すごい人のすごい話を聞いて、興奮して気持ちよくなっているだけ。端的に言って、完全に無意味で時間のムダなのである。まずは身の丈を知るべきである。
一般的なビジネスパーソンなら、著名人ではなく中小企業の社長や大手企業の部長クラスの話を聞くくらいがちょうどいいのだ。あるいは、あなたの所属している組織のエース社員でもいいかもしれない。だから僕は、著名人の話をそのまま参考にしたことはほとんどない。身の丈に合っていないからだ。
でも、誰でもめちゃくちゃ参考にできるものがある。それは、「無能」である。
参考にできる身近な人たち
僕はかつて、4000人の無能たちが何を考え、どんな行動をしているのか分析したことがある。「投資や経営に失敗する」「感情に流される」「やる気が出ない」「議論できない」など、無能たちの行動を洗いざらい調べた。
この「無能のデータ」が、実はめちゃくちゃビジネスに役立つのだ。なぜなら、「無能たちがやること」を自分がやらなければ、結果として自分は無能への落とし穴を回避できるからである。あなたも著名人の話を聞く時間があったら、身近な無能たちをリサーチしたほうが、よほどあなたの能力を上げるのに役立つだろう。必ず無能は身近にいる。
「なんでこの人はこんなに無能なんだろう」という人材を複数見つけて、その人たちがやっていることを分析して言語化してみよう。そして、自分が同じ思考や行動をしないように心がけることである。
無能こそ「最強の反面教師」だと思えば、彼らにイライラさせられることも少なくなり、一石二鳥である。

