築古マンションでも2億円超…都心不動産が高騰する裏で「富裕層」がさらに儲け続ける〈残酷な真実〉【不動産コンサルタントが解説】

築古マンションでも2億円超…都心不動産が高騰する裏で「富裕層」がさらに儲け続ける〈残酷な真実〉【不動産コンサルタントが解説】

「失われた30年」が終わり、本格的なインフレ時代に突入した日本。都心では築古マンションが2億円で取引されるなど不動産価格が高騰し、購入できるのは富裕層や世帯年収3000万円超のパワーカップルに限られつつあります。本記事では、柳澤寿志子氏の著書『富裕層を魅了する 東京一等地不動産』(星野書房)より一部を抜粋・編集し、富裕層が急増している本当の理由と、広がる格差社会のリアルを解説します。

株高を背景に殺到…地方・海外の富裕層が進める「都心物件への資産組み替え」

さまざまなデータを見ても、まだまだ不動産価格が上がっていることがわかります。株高を背景に、富裕層が物件を探している状況なのです。

 

中古マンションでも1年で38%上昇しているという数字もニュースになっていましたが、その背景として、株高を背景に地方の富裕層や海外居住の富裕層がセカンドハウスとして都心部に不動産を保有する傾向が強くなっていること、地方の経営者の方々が事業承継対策として都心の不動産を保有するケースも増えていることが挙げられます。

 

いま起きているのは、このような上流層における不動産への資産の組み替えです。この流れが、現在の不動産市場を形づくっていると言えるでしょう。

 

資産500倍の事例も…日本に「富裕層」が急増した本当の理由

 
 
 
 
 

実際のところ、数十年単位の超長期で株式や不動産を持ち続けてきた人は、大きく資産を増やしているはずです。たとえば日経平均株価で見ると、1950年から保有し続けていた株式は、現在およそ500倍になっています。

 

株価と不動産価格は連動すると言われているため、同じ1950年に1000万円で土地を購入していた場合、50億円ほどになっていても不思議ではありません。つまり、株式も不動産も長い時間軸で見れば、基本的には値上がりし続けてきたということです。

 

「富裕層が急激に増えている」背景には、マネタリーベースの増加があります。市場にあふれたお金が、割安と見られた日本株や不動産に流れ込み、結果として含み益が大きく膨らんだと考えていいでしょう。

 

株価や不動産価格は物価に連動しますが、ご存じの通り、日本ではここ数年インフレが進んでいます。

次ページインフレがもたらす残酷な「資産の二極化」

※本連載は、柳澤寿志子氏の著書『富裕層を魅了する 東京一等地不動産』(星野書房)より一部を抜粋・再編集したものです。

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