破竹の勢いで高騰が続く都心5区の不動産。なかでも大規模再開発を進める「渋谷区」において、富裕層から支持を集め続けるエリアが存在します。彼らは単なる価格やスペックではなく、歴史や環境といった「見えない付加価値」で住まいを選んでいるのです。本記事では、柳澤寿志子氏の著書『富裕層を魅了する 東京一等地不動産』(星野書房)より一部を抜粋・再編集して、富裕層が注目し続ける「渋谷区エリア3選」を紹介します。
富裕層がこぞって資産を投じる「渋谷区の高級住宅街」3選
現在の渋谷駅周辺は様変わりしており、駅を使うたびに迷うほど、東急不動産による開発が進んでいます。
1. 松濤、神山町
渋谷区でも有数の高級住宅街である松濤と、それに隣接する神山町は、鍋島藩が所有する地域でした。現在も、鍋島松濤公園が残っています。
どちらも一軒一軒の敷地が大きく、「高級戸建てを建てたいから、200坪以上あれば買いたい」という声がかかるエリアです。
2. 広尾
広尾は、歴史的背景と現在の居住環境が重なり合う、都内でもとくに成熟した住宅地のひとつです。駅の通りを挟んで有栖川宮記念公園周辺は港区に属し、渋谷区側には広尾ガーデンヒルズや聖心女子学院、東京女学館などの教育機関が集まっています。
これらの学校に通う家庭を中心に、常に高級戸建やレジデンスを求める層が一定数存在し、安定した富裕層の居住エリアが形成されてきました。
また、広尾駅周辺にはナショナル麻布をはじめとするインターナショナルな生活インフラが整っており、海外駐在員や外国人居住者も多く見られます。大使館や国際的なコミュニティと関わりが深かったという歴史的背景もあり、多文化が自然に共存する住宅地として発展しています。
このような環境が重なり、広尾は国内外の富裕層から継続的に支持される、人気の高い高級住宅エリアとしての位置づけを保っているのです。
不動産コンサルタント
20代の頃から東京一等地にて富裕層向けのサービス業に従事。その後、港区六本木にて富裕層をメイン顧客とするフラワーショップを開業する。「豪華に見え高粗利、心から喜ばれること」を理念に、富裕層向けサービスを実店舗とネット通販にて展開。
45歳からは最適な業者と顧客をつなぐ不動産業に転向。不動産コンサルタントとして超富裕層や富裕層に求められる東京一等地に特化した物件を扱う。
近年は、海外富裕層向けには投資物件として、地方の法人向けには節税対策として、さらに不動産業者に対しても、東京一等地の不動産をメインに紹介。超富裕層や富裕層が好む「ラグジュアリーで、価値が上がり続ける不動産」を提案することで、お一人おひとりのライフステージをさらに高い質へと昇華させるコンサルティング、コーディネートすることを得意としている。
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連載富裕層が東京不動産に熱視線を送るワケ…「一等地」の条件を不動産コンサルタントが解説