時間的・精神的に余裕がある富裕層は、住まい選びにおいて効率や機能だけでなく、光や風、素材の質感といった「五感」を通じた情緒的価値も重視します。そして、その「空間の心地よさ」を誰よりも理解している人物こそが、日常的に家で過ごすパートナーなのです。本記事では、柳澤寿志子氏の著書『富裕層を魅了する 東京一等地不動産』(星野書房)より一部を抜粋・再編集して、富裕層が内装の設計を「パートナーに一任する」合理的な理由について解説します。
数字だけでは心は動かない…富裕層は住まいに「五感」を求める
照明ひとつ、天井の高さひとつで、空間の印象は大きく変わります。
「この天井高なら、光はこう回りますね」「この配置にすると、空間の抜けが生まれますね」そうしたやりとりを重ねていくと、最終的に行き着くのは、空間そのものが持つ力です。なかでも、日常を過ごす居住空間が与える影響は、想像以上に大きいものです。
裕福な方々は、時間にも精神的にも余裕があります。そのため、住まいや暮らしに対しても、効率や機能だけでなく、空気感や心地良さといった要素を自然に重視する傾向が見られます。
一般的に、仕事中心の生活を送っていると、住まいの細部まで意識が及びにくくなることがあります。
一方で、十分な余裕を持つ方々は、五感に対する感度が高く、空気の流れ、光の入り方、素材に触れたときの感覚、音の響き方といった点を無意識のうちに総合的にとらえながら住まいを選んでいます。そのため、人の好みや感覚を丁寧に汲み取れること自体が、大きな付加価値になるのです。
このように五感を通じて感じられる価値こそが、「情緒的価値」です。
不動産コンサルタント
20代の頃から東京一等地にて富裕層向けのサービス業に従事。その後、港区六本木にて富裕層をメイン顧客とするフラワーショップを開業する。「豪華に見え高粗利、心から喜ばれること」を理念に、富裕層向けサービスを実店舗とネット通販にて展開。
45歳からは最適な業者と顧客をつなぐ不動産業に転向。不動産コンサルタントとして超富裕層や富裕層に求められる東京一等地に特化した物件を扱う。
近年は、海外富裕層向けには投資物件として、地方の法人向けには節税対策として、さらに不動産業者に対しても、東京一等地の不動産をメインに紹介。超富裕層や富裕層が好む「ラグジュアリーで、価値が上がり続ける不動産」を提案することで、お一人おひとりのライフステージをさらに高い質へと昇華させるコンサルティング、コーディネートすることを得意としている。
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連載富裕層が東京不動産に熱視線を送るワケ…「一等地」の条件を不動産コンサルタントが解説