娘一家の引っ越しに戸惑い…生活が一変
関東近郊で暮らす清水美代さん(仮名・68歳)は、夫の幸助さん(仮名・68歳)と戸建てで二人暮らし。夫婦で穏やかな老後を送っていました。
しかし、その生活はある日を境に大きく変わります。きっかけは、長女・理香さん(仮名)一家の引っ越しでした。
「近くに住めば安心でしょ? お互い助け合えるし。もう引っ越し決めちゃったから!」
孫は男の子2人。上の孫が小学校に上がる前という、転校の影響を受けないタイミングを狙って、すでに賃貸契約をしたという事後報告でした。
その言葉に、「娘も孫も可愛いんですが、正直なところ、いつもそばにいたいという感じでもなかったので……」と、喜びよりも、どこか戸惑いのほうが大きかったといいます。
引っ越しからほどなくして、美代さん夫婦の生活は大きく変わりました。
週末は家族そろって家に来て、美代さんの作った食事を食べる。娘夫婦は子どもたちを置いて出かけることもあり、その間、美代さん夫婦が面倒を見ることもありました。
「娘の家はマンションなので、孫たちは2階建ての我が家にテンションが上がるみたいで。1階と2階を全速力で走って遊ぶんですよね。全然飽きないみたいで、楽しいのはいいんですが、あまりに大騒ぎで……」
そのうち、孫は毎日のように学校帰りに立ち寄り、ランドセルを置くなり「お腹すいた」と言うように。下の孫の保育園の送り迎えは、いつのまにか美代さんたちに託され、そのまま自宅に連れ帰るようになりました。
共働きの娘とその夫は、子どもの心配をしないでいいという安心感からか、帰りが遅くなることも増えていきました。

