〈5兆4,000億円〉もの海外マネー流入…アベノミクス超えの高市政権「日本株買い」のカラクリ【チーフ・ストラテジストが解説】

〈5兆4,000億円〉もの海外マネー流入…アベノミクス超えの高市政権「日本株買い」のカラクリ【チーフ・ストラテジストが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

海外投資家による2025年の買越額が5兆4,000億円に達し、ダウ平均よりも先に「5万円」の大台に乗せた日経平均。この歴史的な「日本株買い」の背景には、日本経済の成長を掲げる高市政権の誕生があると著者は語ります。本記事では、広木隆氏の著書『株はずっと上がるもの 誰も書けなかった株式投資の真実』(日経BP)から一部編集・抜粋し、投資に主眼を置く高市政権の「経済成長戦略」を解説します。

角栄以来となるリーダー誕生が、株価を押し上げる

一方、高市さんが掲げる成長戦略は投資に主眼が置かれています。

 

総裁選に立ったときから「成長投資」という言葉を使い、国会での初の所信表明演説でも投資を強化し日本経済を成長させることを強く訴えていました。「成長戦略」ではありません。「成長するために」「戦略分野」に「戦略的」に投資すると言うのです。

 

これは単なる言葉遊びではありません。「成長戦略」とは、「成長」が「戦略」という名詞にかかる言葉。「戦略」に重点が置かれ、戦略や計画を立てることが目的になってそこで終わってしまう。それに対して「成長投資」や「戦略投資」は「投資する」という動名詞であり能動的な言葉です。実行するという意気込みが感じられませんか。

 

高市さんは所信表明演説で「強い経済をつくる」と真っ先に述べ、その言葉を繰り返しました。日本列島を強く豊かにしていくと、そして何を実行するにしても、「強い経済」をつくることが必要だと強調したのです。

 

これだけ日本経済を成長させることを強く訴えた首相が近年いたでしょうか。

 

石破さんは何一つ言わなかったに等しい。

 

岸田さんは「インベスト・イン・キシダ」とロンドンで一回だけ発言しましたが、安倍さんがニューヨークで「バイ・マイ・アベノミクス」と言ったのを真似しただけです。

 

その安倍さんにしても日本再興戦略などで強い日本を取り戻す、とは言ったものの、前段の通り、日本経済を成長させようというトーンは薄かった。その前の民主党政権は語るにも値しません。

 

日本経済の成長にフォーカスを当てる日本のリーダーの登場という意味では、高市さんは田中角栄氏以来の首相ではないでしょうか。これが尋常ならざる株価高騰の背景だと思います。

 

 

広木 隆

マネックス証券株式会社

チーフ・ストラテジスト

※本連載は、広木隆氏の著書『株はずっと上がるもの 誰も書けなかった株式投資の真実』(日経BP)から一部編集・抜粋したものです。

株はずっと上がるもの 誰も書けなかった株式投資の真実

株はずっと上がるもの 誰も書けなかった株式投資の真実

広木 隆

日経BP

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