投資の神様・バフェットが語る「株式投資の核心」
株式への投資はプラスサム・ゲームです。ゼロサム・ゲームとは参加者の利益と損失の合計がゼロであるのに対して、プラスサム・ゲームとは損している人がいるとしても参加者全体としては利益が損失を上回っていることをいいます。
株式の取引はプラスサム・ゲームだと主張する研究はいくつかありますが、一番説得的なのは学術的な論文などではなく、このひとの意見でしょう。
「投資の神様」と称されるウォーレン・バフェットさんです。ウォーレン・バフェットさんは自身が率いるバークシャー・ハサウェイ社が発行する年次報告書に「株主への手紙」を毎年書いてきました。
これは単なる会社の報告ではなく、長年の経験に基づく投資哲学、経営の教訓、人生観、そして将来への展望などが語られ、世界中の投資家にとって「投資の神様」からの貴重なメッセージとして、毎年注目を集めてきました。
その2020年度の「株主への手紙」(2021年2月公表)の中で、バフェットさんははっきりこう述べています。
“Ownership of stocks is very much a ‘positive-sum’ game.”(株式の所有は、まさにプラスサム・ゲームである)
“Stocks are not just pieces of paper that bounce around daily.”(株式は、日々上下するただの紙切れではない)
“Stocks represent ownership of businesses.”(株式は、企業の所有権を表している)
“Over time, businesses create value for their owners.”(時間をかけて、企業は所有者のために価値を生み出す)
“American businesses have delivered enormous gains to their owners.”(米国企業は、その所有者に莫大な利益をもたらしてきた)
これらを一つにつなぐと、バフェットさんの論理はこうなります。
1.株式は単なる取引対象ではない。
2.株式は企業の所有権である。
3.企業は時間とともに価値を創造する。
4.その成果は所有者に帰属する。
5. したがって “Ownership of stocks is very much a positive-sum game.” 株式の所有は、まさにプラスサム・ゲームである。
