第2子誕生を機に、憧れのアルファードを月々3万5,000円の「残クレ」で購入した年収400万円台のSさん(35歳)。しかし3年後、信号待ちをしていたときに後方から追突される「もらい事故」に遭ってしまいます。相手の保険で修理代は全額下りたものの、5年後の査定で待っていたのは、〈まさかの請求額〉でした。本記事では、残クレの裏に隠された注意点を、1級FPの桐山昌也氏が解説します。
年収400万円台・35歳サラリーマン、憧れのアルファードを「残クレ」で購入
「ただ信号待ちをしていただけなのに。どうして、こんな借金を背負わなきゃいけないんだ!」
ディーラーの営業マンが提示した見積書を前に、Sさん(35歳・男性)は、怒りで声を震わせます。
5年前、Sさんは第2子の誕生を機に、憧れだったトヨタの高級ミニバン「アルファード」を「残価設定型クレジット(残クレ)」で購入しました。
Sさんの当時の年収は400万円台。本来なら月々の支払いが困難な価格帯の高級車ですが、「5年後の残価(下取り価格)を保証する」という営業マンのセールストークに乗せられてしまいました。
当時はインフレもなく低金利環境でもあったため、月々3万5,000円の支払いで「オーナー」の座を手に入れたのです。
ただ信号待ちをしていただけなのに…「過失ゼロ」の事故に遭う
悲劇が起きたのは購入から3年目。信号待ちの停車中、後方から追突される交通事故に遭いました。幸い家族に怪我はなく、車の修理費も相手方の保険で全額賄われました。
Sさんは「綺麗に直ったし、損はしていないな」と、愛車の無事を確認して安心しました。
しかし、5年後。車の返却期限が来た際、ディーラーの査定を終え、告げられた言葉に思わず耳を疑いました。
株式会社ライトオブライフ
代表/1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1976年生まれ。京都大学経済学部卒、MBA(経営学修士)取得。銀行およびメーカーにて、スイス駐在や大学院派遣を含むエリートキャリアを歩む。
金融業界の内側に身を置く中で、世に溢れる「無料相談」の実態が、顧客不在のセールス手法に偏っていることに強い疑問を抱く。「本当にお客様の立場に立った、嘘のないアドバイスを届けたい」という理想を追求するため、2024年に独立。
現在は大阪を中心に、自ら足を運ぶ「出張型FP」として活動。保険や株の販売を一切行わない「完全中立の立場」を貫き、金融機関での実務経験を活かした「難しい手続きまで並走できるプロ」として、家計や資産運用の悩みに寄り添っている。
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