「投資なんかで損したくない」10年間、現金での貯金を選択
メーカーに勤める佐藤さん(45歳・年収750万円)は、無駄遣いをしない「堅実な貯金派」です。
10年前の35歳のとき、勤務先で「企業型DC(確定拠出年金)」が導入され、毎月2万円を「運用(DC拠出)」するか、「給与に上乗せして前払い」で受け取るかの選択を迫られました。
「60歳まで引き出せないのは不便だし、投資なんかで損するのも避けたい。給与として確実に受け取って、自分で貯金したほうが安心だろう」
「投資はしないが貯金はする」と決意した佐藤さんは、前払い分2万円に自分の給与から3万円を足し、同僚と同じ「毎月5万円」を10年間、コツコツと銀行の定期預金に積み立てることにしました。
「嘘だろ、この差はなんだ…?」同僚との〈資産差〉に唖然
ある日、同僚と将来のお金の話になりました。
「俺はDCとNISAで外国株に積み立てて、あとはふるさと納税をやってるくらいかな。ずっとほったらかしだけど、やっと総額で1,000万円を超えたよ」
同僚は、穏やかな表情でスマートフォンを見せてきました。
「えっ、嘘だろ。なんでこんなに差がついてるんだ……」
佐藤さんはこの10年間「毎月5万円」を将来のために積み立ててきたつもりでしたが、実際の資産額を計算すると「528万円」しかありませんでした(※近年の預金金利を踏まえ、利息は実質ゼロとして計算、理由は後述)。
ほぼ同じ給与水準の同僚も、自分と同じように「毎月5万円(DC2万円+自身で3万円)」を将来に回しているはずなのに、なぜ10年で倍近くの差がついたのでしょうか。
