「町村営別荘地」での二拠点生活
「有名なリゾート地の別荘にこだわらなくても、非日常的な環境下で暮らすという喜びを感じられます。固定観念にとらわれず、物件を探したのが正解でした」
そう笑顔で語るのは、都内の企業を早期退職し、現在は群馬県の某町村営別荘地で二拠点生活を送っているKさん(62歳・男性)です。Kさんがこの別荘地の中古物件を購入したのは、まだ30代半ばのころでした。購入価格はわずか350万円。当時の貯金でも無理なく買える金額でした。
「安いのにはもちろん理由があって、かなり手を入れる必要のある物件でした。でも、私は昔からDIYが好きだったので毎週末のように通って、2年ほどかけてリノベーションしました。床を張り替えたり、壁を塗ったりするのは楽しかったですよ」
リノベーションが終わった現在でも、シーズンごとにペンキを塗り直したり、防虫防腐剤を塗布したりと、補修整備の手間はかかります。しかし、それすらもKさんにとっては生活の潤いになっています。
「平日は山荘・週末は自宅」逆転のライフスタイル
そして何よりKさんを満足させているのが、この別荘地の環境と維持費の安さです。
「有名な別荘地ではないので、観光客が押し寄せることもなく快適に過ごせています。管理もしっかりしていて、温泉施設も併設されているんです。さらに町村営なので、年間の管理費はたったの3万円程度。これなら年金生活になっても負担になりません」
現在、Kさんは少し変わったサイクルで生活しています。一般的な別荘利用者は週末に別荘を訪れますが、Kさんは平日を山荘でゆっくりと過ごし、週末になると自宅へ帰って買い出しや用事を済ませるという生活を送っています。
「この生活リズムが一番落ち着くんです。車を30分ほど走らせれば、草津温泉にも行けます。少し足を伸ばせば軽井沢にもアクセスできるので、レジャーの拠点としても最高です」
退職金でいきなり高額な別荘を購入し、その後の維持費に苦しむシニアが多いなか、Kさんは若いうちから身の丈にあった拠点を持ち、少しずつ自分好みに育ててきました。
「定年後に別荘を探すのも楽しいと思いますが、若いうちに安くて条件の合う物件を買う方法は経済的なメリットもあります」と語ります。
