優先順位はクライアントへの価値と緊急度の「2段階」で決める
コンサルタントの毎日は、まさに「時間との戦い」です。朝から晩までミーティング、クライアントへの報告準備、分析、スライド作成……。気づけば、To-Doリストは常に30項目を超えています。
しかし、すべてを完璧にこなすことは不可能です。だからこそ、何を「今すぐやるべきか」、何を「後回しにできるか」を見極める力が求められます。
よくある場面として、一方では、翌日のクライアント会議の資料作成。もう一方では、上司から新しい分析の依頼が飛んでくる。どちらも重要そうに見える。だが時間は限られている。そんなとき、まずしなければならないのは、「目的に立ち返る」ことです。今、誰のために、何を達成しようとしているのか、どのタスクが、最終的なクライアントの意思決定に一番影響を与えるのか。その問いを自分に投げかけ、全体像を一歩引いて見てみます。
そのうえで、最優先に処理すべきは、「クライアントの成功に最も直結するもの」、さらにその中で「最も緊急性があるもの」です。
こうして、クライアントへの価値と緊急度の2段階で優先順位を決めるのです。逆に、クライアントの成功に直結しない優先度が低いタスクは思い切って後回し、あるいはスコープ外として明確化します。
すべてが重要そうに見え、すべてが緊急に感じられるときほど、目の前の作業から手を付けるのではなく、全体を俯瞰して優先順位を付けてから動く。マッキンゼーのコンサルタントにとって、最大の任務はクライアントの成功に責任も持つこと。だからこそ、優先順位は常に「相手の価値」を基準に決まります。
「生成AI」は積極的に活用
ChatGPTが話題になった当初、社外秘情報を入力しないことを条件に、生成AIの使用を積極的にコンサルタントに薦めていました。その後、社外秘情報も扱えるように、「Lilli」と呼ばれる、社内用の生成AIツールを早々に開発しました。
「Lilli」のすごいところは、社内のナレッジ管理システムと統合されており、回答に使われた社内資料を参照してくれます。
たとえば、次のような活用が可能です。「ライフサイエンスにおける生成AIのユースケースを、〇〇社向けにまとめてください」と指示すると、既存の社内資料や過去のプロジェクト知見をもとに、具体的なユースケースをリスト化して提案。あとは、必要に応じて、クライアント向けに表現や図表を調整するだけで、短時間で完成度の高いアウトプットがつくれるのです。
「Lilli」を使うことで情報収集と初期ドラフト作成の時間を大幅に短縮できます。マッキンゼーでは、このように業務効率化に役立つ新しいツールに関しては積極的に導入、使用を奨励しています。
星 歩
元マッキンゼーパリ・現OECD職員
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