親を“金づる”だと思っているのか…年金月24万円・74歳男性がデパートの催事で思わず激昂。原因は、可愛い5歳初孫の「ラン活」【CFPの助言】

親を“金づる”だと思っているのか…年金月24万円・74歳男性がデパートの催事で思わず激昂。原因は、可愛い5歳初孫の「ラン活」【CFPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

孫の成長は何よりの喜び――そう感じながらも、入学祝いや習い事、ちょっとした援助が積み重なり、気づけば家計を圧迫している祖父母世代は少なくありません。年金暮らしの中で続く“孫費用”は、表に出にくいものの、老後資金を静かにむしばんでいきます。本記事では、トータルマネーコンサルタント・CFPの新井智美氏が、孫費用が老後生活に及ぼす影響と後悔しないために知っておきたい考え方を解説します。

無理をしないために大切な考え方

出産祝い、入学祝い、ランドセル、学習机、習い事の初期費用。昔よりもモノの値段が上がっている今でも、「孫へのお祝いは祖父母が出してくれるもの」と期待されます。

 

しかし、祖父母側の収入は年金が中心で、今後増える見込みはほとんどありません。無理をすれば、老後資金そのものを削ることになります。

 

もちろん孫のために何かしてあげたいという気持ちは自然なものです。ただし、それが「生活を脅かすほどの負担」になっているなら、立ち止まる必要があります。

 

大切なのは、金額ではなく「できる範囲」をはっきりさせることです。最初から上限を決め、「入学祝いは3万円まで」「高額なものは一部負担にする」と伝えておくだけでも、期待値は大きく変わります。

 

また、「出せない」ことが「愛情がない」わけではありません。一緒に過ごす時間や言葉での応援も、孫にとっては十分な贈り物になります。

孫費用は「善意」だからこそ線引きが必要

今回の重明さん夫婦のケースも、後から冷静に振り返ると、言い方次第で結果は違ったかもしれません。感情が高ぶった状態での言葉は、取り返しのつかない溝を生むことがあります。

 

・金銭的に厳しい現実を、具体的な数字を交えて説明する。
・「応援したい気持ちはあるが、これ以上は難しい」と率直に伝える。

 

それだけでも、理解を得られる可能性は高まります。孫費用は義務ではなく、あくまで善意です。だからこそ、無理をして続けると不満が残ってしまいます。老後の安心と、家族関係の両立のためには、「出せるお金」と「出したい気持ち」を切り分けて考えることが欠かせません。

 

「祖父母が払うのが当然」――そんな空気があっても、それは絶対ではありません。支援は「義務」ではなく「選択」です。老後の安心を守りながら、無理のない形で孫と関わる。そのバランスこそが、これからの祖父母世代にとって後悔しないための現実的な向き合い方といえるのではないでしょうか。

 

 

新井智美
トータルマネーコンサルタント
CFP®

 

【関連記事】

■月20万円もらえるはずが…45歳・サラリーマン「ねんきん定期便」に抱いた違和感。「年金ルール」知らずにそのまま20年…65歳で受け取ることになる年金額に唖然「何かの間違いでは?」

 

「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧