親を“金づる”だと思っているのか…年金月24万円・74歳男性がデパートの催事で思わず激昂。原因は、可愛い5歳初孫の「ラン活」【CFPの助言】

親を“金づる”だと思っているのか…年金月24万円・74歳男性がデパートの催事で思わず激昂。原因は、可愛い5歳初孫の「ラン活」【CFPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

孫の成長は何よりの喜び――そう感じながらも、入学祝いや習い事、ちょっとした援助が積み重なり、気づけば家計を圧迫している祖父母世代は少なくありません。年金暮らしの中で続く“孫費用”は、表に出にくいものの、老後資金を静かにむしばんでいきます。本記事では、トータルマネーコンサルタント・CFPの新井智美氏が、孫費用が老後生活に及ぼす影響と後悔しないために知っておきたい考え方を解説します。

孫の入学祝いとしておねだりされた「ランドセル」

「そろそろランドセルを用意しなきゃならないんです」

 

ある日のこと、息子の妻がこう切り出しました。まだ小学校の入学は1年近く先。しかし、今は“ラン活”といって、早くにランドセルを予約・購入するのが当たり前。人気モデルは早く売り切れるのだと言います。

 

「そんなものなのか、大変だな」と頷いていた重明さんに、息子が帰りがけ、コッソリ声をかけてきました。

 

「父さん。母さんも一緒にランドセルを見に行かない? 催促するようで悪いけど、入学祝いで買ってもらえたら嬉しい。じいじ・ばあばからのプレゼントだったら、娘もすごく喜ぶから」

 

一般社団法人日本鞄協会 ランドセル工業会の調査(2025年版)によると、ランドセルの購入者として「祖父母」が占める割合は54.4%に上っています。つまり、ランドセルを重明さん夫婦が買うこと自体は、特別なことではありません。何らかの形で入学祝いは渡すのだからと了承しました。

 

しかし後日、息子一家とデパートに赴いた重明さんは目を疑いました。

まさかの値札に「もう限界」

想定していた金額は、せいぜい3万〜4万円。しかし、息子夫婦と孫が指さしたランドセルの値札には10万円と書かれていたのです。どうやら、あらかじめ目をつけていたようでした。

 

しかし、孫に罪はありません。期待いっぱいでランドセルを背負ってみせる姿を見れば、買わないわけにはいきませんでした。しぶしぶクレジットカードで支払いを済ませた重明さんでしたが、その直後に発せられた息子夫婦のひと言で、積もり積もっていた不満があふれ出ました。

 

「ついでに学習机も見に行く?」

 

息子だけをデパートの隅に連れていき、「あんな高いものを買わせるなんて」「こっちは年金だけで暮らしてる。それをわかっていながら」――言葉はヒートアップしていきました。

 

そして、ついに「親は金づるじゃないんだ。そんなつもりなら、うちには来なくていい!」と怒鳴りつけたのです。

 

その後、息子一家からは距離を置かれるように。当然、孫とも会えなくなりました。

 

時間が経つにつれ、重明さんは「あんなことを言うべきじゃなかったのか」という後悔の気持ちが膨らんでいきました。孫と会えないことに、重明さんの妻も落胆を隠せません。しかし家計のことを考えれば、どこかで言うしかなかった。それも現実でした。

 

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