金(ゴールド)価格、大幅下落もしたが…なぜ「価値を失わない“最後に残る貨幣”」と言われるのか【ウォール街歴40年の金融戦略家が解説】

金(ゴールド)価格、大幅下落もしたが…なぜ「価値を失わない“最後に残る貨幣”」と言われるのか【ウォール街歴40年の金融戦略家が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

2026年1月、1gあたり3万円を突破する歴史的な高騰を見せた金(ゴールド)価格だが、2月に入り一転して大幅な下落。その後に半値戻しするなど乱高下している。本記事では、ジム・リカーズ氏の著書『The New Case for Gold 投資の正解が見えない時代でも、ゴールドだけは裏切らない』(APJ Media 合同会社)から、金の価値について解説する。

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金は国際通貨制度の基盤であり、真の支え

1971年8月15日にニクソン大統領が「金の窓を閉じて」(訳注・大統領が財務長官に対し、ドルと金との交換を停止するように指示した)以来、アメリカは金本位制から離脱したと一般に考えられている。

 

その後二世代にわたり、学生たちは、国際通貨制度において金は何の役割も果たさない、と政策立案者や教授たちから教え込まれてきた。

 

だが実際には、金は一度もなくなったことがない。政府上層部は金について語るのをやめ、公には金の存在を無視していたが、実際には金を持ち続けていた。

 

金に価値がないのなら、なぜアメリカは8000トン以上の金を保有しているのか。なぜドイツと国際通貨基金(IMF/国連の専門機関の1つであり、安定した通貨制度を確保するために1945年に創設)はそれぞれ約3000トンの金を保有しているのか。なぜ中国は数千トンの金を密かに取得し、ロシアは年間100トン以上の金を調達しているのか。国際通貨制度において金は何の役割も果たさないとしたら、なぜ金の争奪戦が繰り広げられるのか。

 

中央銀行にとって、貨幣が金と結び付いていないと人々に思い込ませることはきわめて好都合だ。なぜなら、中央銀行は望むだけの貨幣を印刷する権限を得られるからだ。

 

ベン・バーナンキやアラン・グリーンスパンをはじめ、あらゆる中央銀行総裁が、金は国際通貨制度で何の役割も果たさないと主張して、金を過小評価してきた。貨幣を支配する権力には、行動や政治を支配する権力が伴う。それでも、金は国際通貨制度の基盤であり、真の支えとなっている。

 

 

ジム・リカーズ

APJ Media 合同会社

編集長/地政学者/経済学者/弁護士

 

 

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※本連載は、ジム・リカーズ氏の著書『The New Case for Gold 投資の正解が見えない時代でも、ゴールドだけは裏切らない』(APJ Media 合同会社)より一部を抜粋・編集したものです。

The New Case for Gold 投資の正解が見えない時代でも、ゴールドだけは裏切らない

The New Case for Gold 投資の正解が見えない時代でも、ゴールドだけは裏切らない

ジム・リカーズ

APJ Media 合同会社

本書では、以下の主張を展開していく。 「金は貨幣である」 「金に基づく通貨制度の構築は可能であり、もっと言えば望ましい」 「〝公的な〟金本位制が確立されていないのであれば、個人は資産を守るために、金を購入すること…

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