投資ファンドによるMBOとは?資産増大&相続税圧縮効果も狙える!企業経営者が知っておきたい「MBO」最大活用術【公認会計士が解説】

投資ファンドによるMBOとは?資産増大&相続税圧縮効果も狙える!企業経営者が知っておきたい「MBO」最大活用術【公認会計士が解説】
(画像はイメージです/PIXTA)

近年、投資ファンドや経営者自身によるMBOが増えています。その背景には、MBOの特性の活用による投資リターンの最大化、そして経営者による相続対策といった目的があります。どのようなものか、M&Aにくわしい公認会計士・税理士の岸田康雄氏が解説します。

投資ファンドによるMBOとは?仕組みと狙われる会社の特徴

近年、投資ファンドによる上場企業のMBO(マネジメント・バイアウト)が増えています。MBOは企業の経営陣が自社の株式や事業部門を買い取り、経営権を取得する手法です。特に投資ファンドが関わる場合、銀行からの借入金を活用する「レバレッジド・バイアウト(LBO)」と組み合わせて実施されることが多く、上場会社の非上場化と現経営陣の投資参加がセットになるケースが目立ちます。

MBOでリターンを最大化する仕組み

投資ファンドがMBOを活用するのは、投資リターンを最大化するためです。ここでいうリターンとは、企業価値の増加ではなく、投資した元本がどれだけ増えるかを指します。

 

銀行借入金を活用すれば、少ない自己資金でも大きな投資が可能です。不動産投資で購入代金の大部分を銀行借入でまかなうのと同じ原理です。

 

たとえば、企業価値100億円の会社を買収し、数年後に180億円で売却するとします。

 

【借入金を活用しない場合】

自己資金100億円で投資し、180億円で売却すれば、利益は80億円。リターンは80%です。

 

[図表1]MBOで借入金を活用しない場合のイメージ

 

【借入金を活用する場合】

自己資金50億円、借入金50億円で投資し、180億円で売却すれば、利益は同じ80億円ですが、リターンは160%となります。

 

[図表2]MBOで借入金を活用した場合のイメージ

 

少ない元本で投資する方がリターンが高くなる、この仕組みを「レバレッジ効果」といいます。

 

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