子育ても終わった今、自分のために働いて何が悪いのか
65歳以上の女性のうち、専業主婦など厚生年金に加入していなかった人の年金受給額は、月5〜6万円台が多数を占めます。これは国民年金(老齢基礎年金)の満額であり、厚生年金に加入していない限り、これを超えることは基本的にありません。
一方、夫の年金額(老齢厚生年金含む)は、平均で月17〜18万円ほど。夫婦二人で暮らすには、慎ましい生活が求められる水準です。
さらに、夫が亡くなった後の遺族年金も、夫の厚生年金の3/4程度に減額されます。専業主婦だった妻の老後は、「夫婦時代よりも苦しくなる」ケースが少なくないのです。
「専業主婦は楽だ」「働いていないんだから文句を言うな」――こうした考え方は、もはや過去のものになりつつあります。
現代の家庭では、共働きが当たり前になった一方で、かつて専業主婦として生きてきた女性たちが、年金格差や老後の経済不安に直面する現実があります。
「子育ても終わった今、自分のために働いて何が悪いのか」。そんな覚悟を持った女性たちが、静かに、しかし力強く動き始めているのです。
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