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交際中から“サプライズ好き”な夫に振り回されてきた
東京都内で暮らす新田寧々さん(30歳・仮名)は、育休中の会社員。メーカー勤務の夫(38歳)ともうすぐ1歳になる娘と3人で暮らしています。夫の年収は600万円です。
寧々さんにはある悩みがあります」。結婚前から“サプライズ好き”だった夫ですが、子どもが生まれてからはその行動がエスカレート。最近は「もしかして、“イクメン”を演じてSNSで褒められたいだけなのでは?」と感じるようになったといいます。
「付き合っていた頃から“当日のお楽しみ”が多かったんです。行き先も教えてくれないデートにワンピースとヒールで出かけたら、車で高尾山に連れて行かれたことも。『ヒールで登れっていうの!?』って大喧嘩になりました」
誕生日のプレゼントも毎回サプライズ。「気持ちはうれしいけれど、微妙に欲しくないもの」ばかり。寧々さんも「欲しいものがあるからリクエストさせて。あなたの誕生日もあなたが欲しいものを一緒に買いに行くのはどう?」とたびたび伝えたものの、夫は「そんなのロマンチックじゃないじゃないか。大事なのは気持ちなんだから」と言ってサプライズを止めることはありませんでした。
「この分だと、プロポーズもフラッシュモブをやりかねないな。そうしたらさすがに断ろう」と思っていた寧々さんですが、プロポーズは予想に反して普通に食事に行った際に指輪を差し出されて「結婚したい」と言われただけなので「案外普通だな。もしかして、この人もやっとわかってくれたのかな」と思い、プロポーズを受け入れることにしたと寧々さんは振り返ります。
“いい夫アピール”の舞台はSNSだった
結婚してしばらく経った頃、夫のSNS投稿を見つけました。
「夫のSNSを見つけてしまったんです。私にサプライズしたプレゼントの写真を載せて、“妻がすごく喜んでくれた”なんて書いていて。実際はそんなに喜んでいなかったのに(笑)。コメント欄には『素敵なご主人ですね』『理想の夫!』って褒め言葉が並んでいました」
それ以来、夫は褒められるのがうれしくなったのか、サプライズの頻度がどんどん増加。寧々さんが「SNSに上げるのはやめて」と遠回しに伝えても、「顔も個人情報も出してないじゃん」と取り合ってもらえませんでした。
子どもが生まれてからは「イクメンの俺」アピールが加速
「娘が生まれてからは、“育児する俺”を見せたいのか、SNSの投稿が“イクメン”路線に。哺乳瓶を持っている写真や、寝かしつけのエピソードを投稿しているのを見つけたときは、さすがにため息が出ました。個人を特定する写真はアップしていなかったのでそこだけは救いでしたが、常にスマホを片手に育児している状態。もちろん、世話をしてくれるのはありがたいです。でも、“誰かに見せるため”にやっているように感じてしまって、素直に感謝できなくなってしまって……」
「精神衛生上、良くない」と思い、寧々さんは、夫のSNSを見ないようにしていましたが、ある日、決定的な出来事が起こります。
