「明日はママの有休だから」
「娘を寝かしつけたあと、夫がニコニコした顔で『明日は俺が有休を取ったから、ママも有休を取りなよ。美容院とか友達とランチでも行ってくれば? たまには息抜きも必要だよ』って」
一見、優しい言葉。でも寧々さんの胸には違和感が残りました。
「いや、急に言われても困るよ。美容院だってサイクルがあるんだから、急に明日行けって言われても行く必要ないし……。友人だってみんな忙しいんだから」とモヤモヤした寧々さん。そして「もしや」と思い、久しぶりに夫のSNSを見てみると「明日は妻に有給休暇をとってもらってリフレッシュしてもらうことにします」と投稿していたのです。
「“俺って家族思いの夫”を演出するためだったんだな、とわかって悲しくなりました」と寧々さんはため息をつきました。
しかし、思わぬ援護射撃が入りました。
「え、急に言われても困らない?」「子どもは本当に旦那だけで大丈夫なの?」「美容院って急に予約できるの?」とSNSのコメント欄には批判の声がずらり。
“理想の夫”アピールのつもりが、夫の投稿はあっという間にプチ炎上。夫は大慌てで投稿を削除しました。
「正直、内心スカッとしました(笑)」と寧々さん。
さらに追い討ちをかけるかのように寧々さんは夫に「ねえ、有休って言うんならさ、私のお小遣いは?」と聞いたところ、夫は「えっと、5,000円あれば足りるかな?」とゴニョゴニョ。その回答に寧々さんは「普段の私の労働って1日5,000円ってこと? しかも私はずっと休んでいないの。その対価が5,000円なわけ?」と問い詰めてしまったと言います。
実際、育児や家事で自分の時間を確保することは簡単ではありません。ロッテが2024年10月に実施した「自分時間での喫食に関する調査」では、30〜40代の働くママの約4割が「1日1時間未満しか自分時間が取れない」と回答。平均自分時間も2時間に満たず、ようやく22時台になってから“自分のための時間”を迎える女性が多いことがわかっています。育児中の女性ほど「ゆっくりできない」「自分のことは後回し」と感じており、限られた時間の中でようやくリフレッシュするのが現実のようです。
寧々さんも普段は1日中家事と育児に追われ、「自分の時間なんてほとんど取れない」とこぼします。ようやく一息つけるのは娘の寝かしつけが終わったあと。「夫はその時間にSNSを更新していることが多くて、それもストレスのもとでした」と寧々さん。
「見栄より本音で向き合いたい」
夫は悪気があるわけではないと、寧々さんもわかっています。
「褒められたい気持ちも理解できるんです。でも、“いい夫”を演じるより、“本音で話せる夫婦”でいたい。彼は結局、私のことや私の気持ちなんて考えていなかったんです。『次、同じことやったら離婚だからね!』と伝えました。彼が本当に反省しているかどうかはわからないですが……」と寧々さんは疲れきった様子で話しました。
[参考資料]
ロッテちょこっと幸せ研究所「自分時間での喫食に関する調査」
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