(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親と離れて暮らしていると、ふとした電話に胸がざわつくことがあります。「鍵が見つからない」「電気のつけ方が分からない」——そんな一見ささいな相談でも、背景には体力の衰えや認知機能の変化、住まいの問題などが隠れていることも少なくありません。内閣府『令和6年版 高齢社会白書』によると、65歳以上の人がいる世帯のうち、単独世帯と夫婦のみ世帯はそれぞれ約3割を占めており、多くの高齢者が家族と離れて暮らしています。

「ドアが開かないのよ」母からの一本の電話

「ドアが開かないのよ。どうしたらいいのか分からなくて……」

 

平日の午後、都内で働く会社員の玲子さん(仮名・48歳)のもとに、母・和子さん(仮名・82歳)からそんな電話がかかってきました。

 

母は地方都市の家で一人暮らしをしています。父は数年前に他界し、現在は年金とわずかな貯金で生活していました。普段は週に一度ほど電話をする程度で、体調面でも特別な問題は聞いていなかったといいます。

 

「最初は、鍵を忘れたとかそういう話かと思ったんです」

 

ところが話を聞いていると、どうも様子が違いました。

 

「家の中にいるのに、玄関のドアが開かないのよ」

 

玲子さんは仕事を早退し、急いで車で実家へ向かいました。到着までにかかった時間はおよそ1時間半。その間も、母は何度か電話をかけてきたといいます。

 

実家に着いた玲子さんは、玄関の前で思わず足を止めました。

 

ドアの外側に、新聞や郵便物がいくつも差し込まれたままになっていたのです。ポストの中にもチラシが溜まっていました。

 

「母は普段、新聞は必ず取り込む人だったんです」

 

不思議に思いながらチャイムを鳴らすと、しばらくして母の声がしました。

 

「開けられないのよ……」

 

どうやら内側の補助錠がかかったまま、母がうまく解除できなくなっていたようでした。ドア越しに操作方法を説明し、しばらくしてようやく鍵が外れました。

 

ドアが開いたとき、玲子さんはもう一つの異変に気づきます。

 

玄関の床には、新聞や封筒が何通も散らばっていました。靴も脱ぎっぱなしで、普段きちんとしていた母の家とは思えない状態だったのです。

 

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