「どうしてそんな大事なこと、教えてくれなかったの?」
しばらく、妹夫婦を交えたぎこちない歓談が続きましたが、2人は気を使って自室に引き上げていきました。
「どうしてこんな大事なこと、教えてくれなかったの?」
亮太さんが苛立ちをこらえながら両親に聞いたところ、
「お前はどうせ東京で好き勝手に暮らすんだから、こっちのことは関係ないじゃないか」
と、父親がボソリ。
イラッとした亮太さんは夕食も宿泊も断り、引き留める母親を振り切ってとんぼ返りすることにしました。
「一体どう思います? あの家は二世帯住宅ではありませんから、私が帰郷しても居場所がありません。腹が立って下の妹に電話したら〈お兄ちゃん、知らなかったの?〉といって面白そうに笑うんですよ」
「この状況を〈ひどいと思わないか?〉といったら、下の妹は京都住まいの年上の彼氏と結婚したいらしく、〈姉夫婦が両親を見てくれるならちょうどいい〉と…」
▼親との同居割合
どちらかの母親と同居…13.3%
4人の親のうち誰かと同居…15.6%
▼それぞれの親との同居割合
妻の父親と同居…4.2%
妻の母親と同居…5.3%
夫の父親と同居…7.7%
夫の母親と同居…10.6%
出所:国立社会保障・人口問題研究所『第7回全国家庭動向調査』
田中さんのいら立ちは収まらないようです。
「もういいです。好きにやらせてもらいます。両親のことは、上の妹とその旦那に見てもらいますよ!」
田中さんは、今回の件で自分が持っていた自分の家族へのイメージが、大きく変わってしまったといいます。
「親が自分のお金で自分の家をどうするかなんて、独立した私が口を出すことではありませんよね。ですが、相談なしに、あれこれすべて決まってしまうのはどうなのか。いつの間にか知らない人が家族に収まっていて…」
「納得できない気持ちはありますが、父がいうように、私は離れているので口をはさむ余地はないのでしょう…」
田中さんはその日以来、なんとも割り切れない、モヤモヤとした気持ちで過ごしているといいます。
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