(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢化が進む日本では、65歳以上の単身高齢者が年々増加しており、2025年には約815万人にのぼると推計されています(内閣府『高齢社会白書』)。特に、子どもが独立した後の「ひとり暮らし」は、身体的な不安だけでなく、精神的な孤独感とどう向き合うかが課題です。そんな中で注目されているのが、「高齢者があえて団地に移住する」という新たな選択肢です。

「今がいちばん、人の温かさを感じています」

首都圏のベッドタウンにある昭和50年代築の団地。エレベーターなしの5階建て、いわゆる“レトロ団地”ですが、65歳の佐藤美代子さん(仮名)は「この場所に引っ越してきて、本当によかった」と笑顔を見せます。

 

「最初はね、築年数も古いし、“団地なんて…”って思っていたんですよ。でも見学に来てびっくりしました。ご近所の方が皆、同じくらいの年齢で、玄関先で立ち話が始まるのも日常茶飯事。一人で過ごす時間より、人と喋っている時間のほうが増えました」

 

もともと都内のマンションで長年ひとり暮らしをしていた佐藤さん。近隣との関係はほとんどなく、廊下で会っても挨拶すら交わさないことが当たり前でした。

 

「防犯面ではいいのかもしれないけど、やっぱり人と関わらない暮らしは寂しかったですね。テレビをつけっぱなしにして、誰かの声を聞いていたくなる…そんな生活でした」

 

佐藤さんが入居を決めたのは、自治体が推進する「地域優先入居枠」を活用した市営住宅の1室。空き住戸が目立つようになったことから、近年はバリアフリー化などの改修を行い、高齢者世帯の受け入れにも力を入れています。

 

また、地域住民の高齢化や単身化に対応するため、「地域内在住者を優先する入居制度」や「親族の近隣居住者優遇」などの条件が設けられているケースもあります。

 

「この団地も、もとはファミリー向けでした。でも高齢化で空室が目立っていたらしく、いまは『65歳以上の単身者・夫婦』に優先的に案内される仕組みができています。月2〜3万円で住める上に、見守り支援や集会所での交流会もあるから安心です」

 

また、団地内には「買い物支援カー」や「地域サロン」などの取り組みもあり、足腰が弱くなった人でも生活がしやすい仕組みが整いつつあります。

 

【12/18(木) 『モンゴル不動産セミナー』開催】

坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション

次ページ「孤独を感じない」暮らしとは
カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録