物価上昇に上がらない給料、そんな中で結婚式参列のお誘いが。参加するのはいいけれど、ご祝儀がもったいない……。多くの人が節約を心掛ける今の時代ですが、慶弔費を削ることは、それまで築き上げてきた信頼まで壊してしまうことになりかねません。事例とともに見ていきましょう。

マンションは買えるのに、ご祝儀は「2万円」

同じ部署のWさんの結婚式に呼ばれたAさん(31歳)。Aさん以外に、直属の上司や仲のよい同僚5名が参列することに。自分も含めて周囲はご祝儀3万円を包む中、同僚の1人であるBさんはこう言い放ちました。

 

「私は2万円にした。3万円は高すぎるもん、十分だよ」

 

Bさんは日頃から無料サンプル配布イベントをハシゴし、プレゼントはホットケーキミックスで手作りするお菓子で済ませる「徹底した節約家」として知られていました。その程度のことは個性の範疇ですが、ご祝儀を惜しむという行動には、Aさんもさすがに驚いたといいます。

 

話はそれで終わりませんでした。日頃の節約の甲斐あってか、その後、Bさんは2,800万円の中古マンションを購入。喜びをオフィスで語っていました。しかし、「ご祝儀2万円」の話は、すでに部署全員の知るところになっていました。

 

「家を買う余裕があるなら、お祝い事くらい相場を守ればいいのに」
「人のためにお金を使えない人なんだね。呼ばない方が良さそう」

 

Bさんにとっては自分軸の経済合理性に基づいた選択だったのかもしれません。また、主役のWさんは「来てくれただけで嬉しいから」とフォローしていたといいますが、多くの同僚に「度が過ぎたケチ」というネガティブな印象を与えてしまったのです。

次ページご祝儀の「3万円」には何が含まれているのか?
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