(※写真はイメージです/PIXTA)

ホテルのようなラウンジ、充実したアクティビティ、そして将来への「安心」。多くの高齢者が憧れる“高級老人ホーム”での暮らし。しかし、その華やかなパンフレットの裏で、際限なく溶けていくものもあって……。本記事では、和子さん(仮名)の事例とともに、老後の住まい選びに潜む落とし穴について合同会社エミタメの代表を務めるFPの三原由紀氏が解説します。※相談事例は本人の許諾を得てプライバシーのため一部脚色しています。

ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中! 

『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【基本編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)

『富裕層が知っておきたい世界の税制【カリブ海、欧州編】』
矢内一好 (著)+ゴールドオンライン (編集)

『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【実践編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)

シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!

戸建てを売却、“高級老人ホーム”へ入居

夫の三回忌を終え、佐藤和子さん(仮名/73歳)は、東京郊外の広い戸建てに一人、取り残されていました。娘は北海道で家庭を築いており、気軽に帰省はできません。長年連れ添った夫を亡くし、一人きりの生活に、和子さんは漠然とした不安を抱えはじめていました。

 

家計管理は夫が担っていたため、和子さん自身は渡された生活費の範囲でやりくりするだけの生活を長年続けてきました。足りないときには夫が補填してくれる環境だったため、老後資金をどのように維持するか、長期的なお金の計画を立てた経験もありませんでした。

 

また、夫が元気だったころはマイカーで移動していたため、最寄りの駅から離れた立地でも不便を感じることはありませんでした。しかし、免許を持たない和子さんは、夫の死後、バスに頼る生活に。近年はその路線も減便され、バスは日に数本。近所にスーパーはなく、頼れるのは週に一度やってくる移動販売車だけです。それでは日常の買い物を賄いきれず、ちょっとした買い忘れも大ごとになります。

 

夫亡き戸建ての不便さと孤独…安心を求めた決断

「いまはおかげさまで元気だけど、病院に定期的にお世話になることになったら通うのも大変……」

 

年齢を重ねれば通院は避けられませんが、自宅から病院へ行くにはバスを乗り継ぐ、あるいはタクシーを使わなければならない距離。いざというときにすぐ駆けつけられる環境ではありません。

 

「このまま広い家に一人でいても、安心は得られない」。そう実感した和子さんは、戸建てを売却して生活の基盤を整え直すことを決断します。しかし、利便性が低い立地であったため、売却価格は思ったほど伸びず、1,500万円程度にとどまりました。その資金を入居一時金に充て、和子さんはある住宅型の有料老人ホームへの入居を決めます。

 

【12/18(木) 『モンゴル不動産セミナー』開催】

坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション

次ページいつの間にか大事に…無視できない嫁姑問題

※プライバシー保護の観点から、相談者の個人情報および相談内容を一部変更しています。

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録