テクノロジー導入の壁、コスト問題をどう乗り越えるか?
これらの動向から読み取れるのは、銀行セクターのBPI、BDO、MBTといった銘柄が継続して売却される一方で、大手複合企業のGT CapitalやJG Summitには資金が流入していることです。また、通信分野や再生可能エネルギーのAC Energyは全体的に売却傾向が続いています。
銀行貸出の活発化は、国内経済の底堅さを示す明るい材料です。しかし、外国人投資家は慎重な姿勢を崩しておらず、フィリピン市場からの資金流出超過が継続しています。このギャップの背景には、不動産市場における供給過剰や高空室率といった構造的な課題、通信や再生可能エネルギーといった特定セクターへの懸念が影響していると考えられます。
これらの動向を踏まえ、個人投資家は市場の資金の流れを冷静に分析し、買いが優勢なセクターや銘柄(複合企業、消費財など)に注目する一方、売りが先行する銀行や通信、特定の不動産といった分野のリスクについても十分に認識しておくことが重要です。
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