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値下がり前に買っても損ではない
マンションを購入する際、市場の動き全体を考えて、「いまが良いタイミングなのか?」と悩まれる方もいるかと思います。
マンション価格の推移を振り返れば、基本的には近年ずっと上がり続けています。リーマンショック、東日本大震災など、価格が下落したタイミングはありましたが、2013年からは新築マンションの価格は右肩上がりです。今現在、相場が急落する要因は見つかりません。価格が高騰しているときに購入すれば、下落するリスクがあると指摘されますが、今後も上昇が続くなら早めに買うにこしたことはありません。
資産性が落ちにくい物件を選んで、早めに残債を減らすのが良いかと思います。賃貸に住んでいる方はとくにそうです。
仮に値下がりが起こり、現在5,000万円の中古マンションが、5年後に4,000万円になっていたとします。結果だけ見れば、5年待ってよかった、と思えることでしょう。
しかし、その5年間、住宅ローンの返済を続けていることで残債は1,000万円程度減らせているはずです。そのあいだ、家賃20万円の賃貸に住んでいたら、1,200万円の家賃を払っていたことになります。もしそうだとすれば「5年待っていたことで1,200万円ロスした」と考えることもできるのです。
「年齢」を考慮しても、若いうちに買うべき
自分の年齢を考えることも大切です。購入を悩んでいる時点で35歳だったとします。そこでマンションを購入して35年ローンを組んだとすれば、完済するのは70歳です。
しかし、5年待って40歳から35年ローンを組めば完済は75歳になります。65歳が定年だとすれば、その時点でローンが5年残っているのか10年残っているかの違いが出ます。このような現実を考えれば、極力、早いタイミングで若いうちに買ったほうが良いことになります。
25歳の人がどう考えるかということになると、また少し話が違ってきます。独身であるなら急いでマンションを買わなければならない理由はないはずです。「毎月の収入と支出のなかで居住費をどのくらいの割合にしたいか」「将来的な住居をどう考えているか」そうしたことから判断するのが良いかと思います。25歳のひとり暮らしであれば、1Kの賃貸に住んでいるほうが1LDKのローンを払っていくよりは毎月の支出を抑えられます。
ただし、50年ローンを組んで、資産価値が維持できそうなマンションを買っておくという選択もなくはありません。50年ローンなら月々の支払額を抑えることができます。価格が上昇に転じたタイミングで売却することも可能になります。
