(※写真はイメージです/PIXTA)

パンデミック中もダメージを最小限に抑え、回復してきたハワイ不動産市場。現在は次のフェーズへ進みつつあり、物件在庫数は過去数年間で最も多い状態です。その結果、今は買い手にとって非常に有利な局面になっているといいます。なぜ今、こうした在庫数の増加が起きているのでしょうか? 本稿では、株式会社Crossover Internationalの栗原なな氏が、2025年のハワイ不動産市場について詳しく解説します。

今が「買い手」にとって有利な理由

このように供給が急増している今、買い手にとって非常に有利なタイミングとなっています。いくつかのポイントに整理すると、以下のような理由が挙げられます。

 

1.価格交渉の余地が拡大

在庫が多くなるということは、売却を急ぐ売り手にとっては「他物件との競争」が生まれます。その結果、価格交渉や条件交渉(家具付き/メンテナンス費用の一部負担など)に応じてもらえる可能性が高まります。

 

2.レアな物件に出合えるチャンス

ハワイでは限られた土地にしか物件を建てることができないため、特に海沿いのオーシャンフロントビューを持つ物件は非常に希少で、市場に出てくるタイミングも限られています。しかし、現在は在庫数が大幅に増加していることもあり、そういったレアな物件が市場に出回るケースも見られます。タイミングによっては、普段はなかなか出合えないような物件に巡り合えるチャンスかもしれません。

 

3.ドル建て資産形成に適したタイミング

円安の影響で購入をためらう声もありますが、ここ数年円高に戻る見通しが立っていないままです。そのため、今こそドル建て資産を形成することへの重要性が高まっており、実需や中長期の視点で見れば、好条件で物件を取得できるチャンスでもあります。為替だけに捉われず、不動産価格や交渉余地に注目することで、ハワイ不動産の購入には絶好のタイミングとも読み取れます。

 

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