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高いのは家賃だけじゃない?知られざるハワイの物価と節約術
ハワイはアメリカ国内でも賃料が最も高い地域のひとつであり、世界的に見ても生活コストが常に上位にランクインしています。
そんなハワイの物価高は、日本人旅行客にも大きな打撃を与えています。特に円安が続く近年、ハワイを訪れた人のなかには「これだけでこの値段!?」と、レストランや生活用品店で驚いた人も少なくないのではないでしょうか。
住宅価格の高騰や、2年連続で全米1位となった家賃の高さについては以前にも触れましたが、今回は離島という地理的特性から余分なコストがかさみ、さらに高値がつきやすいハワイの生活必需品や食品について考察していきたいと思います。
また一方で、現地の人々が日々実践している、ハワイならではの「節約術」についてもご紹介します。工夫次第では、意外と快適かつ合理的に滞在できるのもハワイの魅力です。
卵1箱が1,000円超え!? ハワイの物価のリアル
現在、ハワイで最も話題になっているのは、驚くべき卵の価格高騰ではないでしょうか。少し本題からは外れますが、ハワイの食品物価事情を語るうえで欠かせないポイントです。米国本土で鳥インフルエンザの感染が流行した影響により、昨年度から卵の価格は顕著な上昇を見せてきました。
下の表からも分かるように、2025年5月時点でホノルルの食料品店に並ぶ卵1箱(12個入り)の平均価格は、ハワイ産で9.04ドル、本土からの輸入品でも7.78ドルという高額な水準となっています。特にハワイ産の卵は、日本円に換算すると約1,400円という、現在の日本では考えられないほどの値段が付けられています。
現在、ホノルルのビジネス街で仕事中に利用されるようなカジュアルランチは、ドリンクを含めて25ドル程度かかると言われています。一方、着席型のレストランでは、ランチであっても1人あたり30ドル〜50ドル、あるいはそれ以上かかることも珍しくありません。
仕事中のカジュアルランチに4,000円近くを費やすことは、日本ではまず考えられないかと思いますが、私が実際にハワイへ出張で訪れる際も、これくらいの価格帯が相場だという印象です。
こうした背景には、ハワイが島嶼部であり、ほとんどの物資をアメリカ本土や海外から輸送しているという事情があります。輸送コスト、人件費、倉庫費用、天候などの影響が物価に反映され、いわゆる「アイランド・プレミアム」と呼ばれる上乗せ価格が常に存在しています。
気になるガソリン代は?
ハワイに滞在するにあたり、もう1つ気になるのがガソリン価格です。現地は車社会であるため、特にハワイに住んでいる人や中長期で滞在される人にとっては大きな負担となりやすいポイントです。
ハワイのガソリン価格は、アメリカ国内でも特に高い水準にあります。2025年7月時点で、AAA(米国自動車協会)が発表しているハワイ州全体のレギュラーガソリンの平均価格は1ガロンあたり4.48ドルです。1ガロンは約3.8リットルのため、リットル換算では1.18ドル(約183円)となります。
一方、東京のガソリン価格は、現在1リットルあたり166.8円が平均です。つまり、ハワイのガソリン価格は日本と比べてもおよそ10円以上高い水準にあり、アメリカ本土の平均価格と比べても割高といえます。
このように、ハワイでは日常的に日本以上のガソリン代がかかるため、自家用車やレンタカーを利用する際の燃料費も旅行者の予算に大きく影響します。物価全般の高さに加え、燃料費は生活コストを押し上げる大きな要因となっているのです。
