メイニラッドIPO延期…戦略的投資家の関心
こうした経済成長の活発化に加え、注目すべき企業動向として、メイニラッド・ウォーター・サービスズ・インクの最新情報があります。同社は、フィリピン証券取引所への新規株式公開(IPO)の上場日を当初予定していた7月17日から、最遅で10月末まで延期すると発表しました。
今回の延期は、戦略的なコーナーストーン投資家からの強い関心に対応するためだと、同社は説明しています。これらの投資家はIPOへの参加に対して強い意欲を示しているものの、社内での承認手続きにさらなる時間を要するため、スケジュールの調整を求めたということです。IPOによる調達額は最大で374億1,000万ペソ(約6億5,486万米ドル)と見込まれており、同社にとって大規模な資金調達の機会となります。
このような動きは、投資家の関心の高さを示しており、企業としても長期的な安定株主を確保する好機と捉えていると見られます。メイニラッドは今後もIPO準備を進めつつ、戦略的パートナーシップを強化する方向で動いていくものと予想されます。
メイニラッドは、マニラウォーターとともにマニラ首都圏において水道事業を展開しています。事業エリアは許認可によって明確に棲み分けされており、メイニラッドは首都圏西部とカビテ州の一部(バコールなど)で上下水道サービスを展開し、マニラウォーターは首都圏東部とリサール州の広範囲(アンティポロなど)を担当しています。ケソン市やマカティ市については東西で分割され、どちらの会社のサービスかはエリアによって異なります。
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