日銀が利上げを急がないハト派姿勢維持のシナリオに期待
昨日の日経平均の予想EPS(日経ベース)は2,450円、10年債利回りは1.41%だった。これに5%の株式リスクプレミアムをのせてEPSを割ると、およそ3万8,200円となる。ここからは3万8,000円台を固める動きとなるだろう。
そこからさらに上値を試すには予想EPSが2,500円台に定着することが必要だ。しかし、それには日本も含め各国の米国との通商交渉が一巡し、世界経済の見通しについてより確度が高まるのを待たなければならないだろう。さらに中東の地政学リスクが緩和し、原油価格が落ち着くことも要件となる。そのように不透明感が後退しても日銀が利上げを急がないハト派姿勢を維持していれば、長期金利は1.3%台に低下するだろう。このシナリオが実現すれば日経平均の理論価格は、
となり、4万円の大台回復が視野に入る。
広木 隆
マネックス証券株式会社
チーフ・ストラテジスト 執行役員
※本記事はマネックス証券 チーフ・ストラテジスト広木隆氏のストラテジーレポート『日経平均4万円回復の条件』を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。また、投資による結果に編集部は一切責任を負いません。投資に関する決定は、自らの判断と責任により行っていただきますようお願いいたします。
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