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トラックドライバーの2024年問題
長距離トラックドライバーは、長時間労働に深夜の運転も加わり、以前は高収入が期待できる職種でした。しかし、その収入の大半は、時間外労働による手当や深夜手当に依存し、場合によって基本給自体は数万円程度と低く設定されていることも。2024年の時間外労働時間に年間960時間という上限が設けられ、基本給が低く時間外手当で稼いでいたトラックドライバーのなかには大きく収入が減少してしまった人も少なくありません。
なかには、本来であれば労働時間とみなされるべき時間を休憩時間として計算する会社も存在し、実際の労働時間、拘束時間はほとんど変わっていないというケースもあるようです。それに加え、収入が高かった時代を経験するとついつい支出の管理が甘くなりがちです。浪費してしまうことも多く、ただでさえ外食費が掛かりやすい業種でもありますので、収入の減少は大きな痛手となります。
また、炎天下や極寒のなかでの力仕事が必要だったり、力仕事のあとに休む間もなく長時間の運転で腰・膝・手首への負担が大きかったりと、年齢を重ねると過酷になってきます。こうした過酷な労働の代償として、体を壊してからの選択肢が一気に狭まることは少なくありません。
トラックドライバーという仕事は、人手不足もあり、未経験でも比較的始めやすく、大型免許さえあれば引く手あまた。昨今さらに深刻化する人手不足のため、高齢になっても続ける人が多いものです。しかし、それはあくまで「体が動くうち」の話でしょう。
ずっと続けられる仕事ではないことを認識し、早期にリタイアすることになっても問題ないよう、稼げる現役のころからの支出の管理は必須です。計画的な資産形成が求められます。
そんな方たちの資産管理の手段の一つとして、65歳から受け取ることができる公的年金の繰下げが挙げられます。1ヵ月繰り下げるごとに0.7%ずつ増額され、最大で75歳まで繰り下げれば84%増の年金を生涯受け取ることが可能です。高齢でも収入を得られる仕事に就けるうちは繰下げを検討し、将来リタイアするときに「年金額の底上げ」を狙うのも一つの選択肢です。
高齢になってから続けることができる仕事でしたら、「軽貨物運送」や「近距離配送」など、負担の少ない個人事業主としての働き方もあります。身体を壊す前に負担が大きな仕事を引退し、小さく収入を得ながら働くペースや案件を自分でコントロールすることができるでしょう。
自分の支出に合わせた働き方、資産形成計画、年金の受給の計画を立て、支出の管理を行っていくことが重要です。
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