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ジブリの世界に重ねて
彼の家には、スタジオジブリのグッズが多く並んでいた。ジブリ作品が好きだったのだろう。そのなかの一つ、居間に飾られたジブリ作品のジグソーパズルに目が釘付けになった。
それは単なるアニメの絵柄ではなかった。色褪せた木の額に収められたパズルは、まるで彼の生前の時間を閉じ込めたかのようだった。数あるピースを一つひとつ、丹念に組み上げていく作業。そこには、彼の几帳面さだけでなく、一人の時間を慈しみ、ささやかな「好き」を大切にしてきた穏やかな暮らしが透けてみえた。この「普通」の空間に、彼の人生の軌跡が、静かに、しかし確かに刻まれている。
そして、このパズルが、孤独死という言葉が帯びる悲壮感とは裏腹に、彼が穏やかに人生を全うした証のように感じられたのだ。
これからの「普通」を考える
この出来事は、私たちに多くの問いを残してくれる。
・孤独死は必ずしも「不幸」ではない
・一人暮らしでも、緩やかなつながりを持てる
・死後の備えは「早すぎる」ことはない
・人生は、自分で選ぶ旅である
筆者は、孤独死物件の売却に携わる不動産業者だ。だからこそ知っている。「孤独死=不幸」という固定観念こそが、本当は不幸を作り出しているのではないかと。
これからの「普通」は、きっとこうだ──一人で亡くなる可能性は誰にでもある。だからこそ、日々の小さなつながりと備えが、穏やかな最期を支えてくれる。それが、筆者が現場から学び続ける、新しい「普通」の姿である。私たちはこれから、古い価値観に縛られた「普通」から、新しい「普通」へと進化していく時代に立っているのかもしれない。
〈参考〉
厚生労働省 医療機関における死亡割合の年次推移
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/pdf/tdfk01-02.pdf
柏原 健太郎
株式会社TBH不動産 代表取締役
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