父が遺した「180坪の実家」を持て余した60代女性、相続税820万円→ゼロ&家賃収入33万円を得た〈驚きの逆転劇〉の中身【相続の専門家が解説】

父が遺した「180坪の実家」を持て余した60代女性、相続税820万円→ゼロ&家賃収入33万円を得た〈驚きの逆転劇〉の中身【相続の専門家が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「父が残してくれた家、正直どうしたらいいかわからなかったんです」そう話すのは、今回ご相談を受けた松田さん(60代・無職・独身女性)。介護の末に相続した実家は、住む予定のない「空き家」。思い出はあるものの、維持費が重く、将来への不安が募っていました。遺された実家をどうするか? 「保有」ではなく「活用」へと踏み切った松田さんの決断と、その背景にある相続対策を、相続実務士・曽根惠子氏(株式会社夢相続 代表取締役)が解説します。

介護を支えた娘に遺された「実家」

「父が残してくれた家、正直どうしたらいいかわからなかったんです」。


こう話すのは、今回ご相談を受けた松田さん(60代・無職・独身女性)です。母親は早くに他界し、妹もすでに亡くなっているため、自分の相続人は2人の甥のみ。自分の将来を見据えて、実家という「使わない不動産」とどう向き合うかが大きな課題でした。

 

松田さんの父親は、亡くなる5年前に公正証書遺言を作成されていました。その内容は、「自宅などの不動産は松田さんに相続させる」というものでした。父親の高齢化に伴い、介護の必要性が高まる中、松田さんは無職で実家に通い続けて父の身の回りを支えていました。フルタイムの就労が難しい状況のなかで、生活のための収入確保と老後の安心をどう設計するかが、松田さんの人生設計の焦点になったのです。

 

しかし、父が住んでいた実家は、松田さんの現在の住まいから離れた場所。「相続したものの、住む予定もないし、ただ税金を払い続けるのはつらい」と、実家をそのまま保有し続けることに不安を感じていました。

住まない不動産は“金食い虫”

特に大きかったのが固定資産税の負担。


父親の家は閑静な住宅街にあり、土地は180坪(約595㎡)と広大。建物はすでに老朽化が進み、住むにはリフォームが必要な状況でした。賃貸活用も検討しましたが、築古住宅では家賃も安く、手入れにかかる費用も多いため、かえって赤字になる可能性も。

 

このような“使わない実家”は、多くの相続で問題になります。「親が残してくれたから……」と処分をためらう方も多いのですが、収益を生まない不動産は“金食い虫”になりがちです。

思い切って売却、収益物件に組み替え

私のほうで提案したのは、「実家を売却し、収益を生む不動産に組み替える」というプラン。


実家は整形地で、二方が道路に面していたことから、建売住宅用地としての価値が高く、良い条件での売却が可能と判断しました。

 

松田さんも当初は「売ってしまっていいのかしら」と迷いがありましたが、「資産は“保有”ではなく“活用”でこそ価値がある」というアドバイスに納得し、実家の売却に踏み切りました。


その結果、評価額よりも高い価格で売却が成立し、7,600万円の現金を確保することができました。

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