(※写真はイメージです/PIXTA)

かつて東京湾岸エリアの“空白地帯”と見なされていた晴海地区は、いまや大規模開発の象徴として注目を集めています。高速道路・空港アクセスといった既存の交通利便性に加え、多様な移動手段が整うことで、この地域の街づくりと資産価値はどこまで進化するのでしょうか。本稿では、和田真樹氏の著書『晴海フラッグ』(つむぎ書房)より、交通インフラと再開発がもたらす湾岸エリアの可能性について詳しく解説します。

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2040年までに開業見込みの湾岸地下鉄、「晴海駅」の可能性

「地下鉄ができれば車は必要ないのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし、私は駅利用と車利用は競合するのではなく、むしろ共存するものだと思っています。晴海フラッグは首都高速の出入口が近く、羽田や成田への空港アクセスにも優れています。これは、すでに大きな強みと言えるでしょう。

 

仮に晴海駅が開業した場合でも、この地域の車利用者にとってはむしろ選択肢が広がるだけです。急な天候変化や家族の予定変更に対応するため、鉄道やバス、車を状況に応じて使い分ける環境が整うことは、非常に大きな安心感をもたらします。交通手段の多様性が地域の価値を高める鍵であり、その点で晴海地区の未来は非常に明るいと感じます。

 

駅がなくても十分魅力的、だが…

正直なところ、私は「駅がなくても晴海フラッグを選ぶ価値は十分にある」と考えています。実際、私自身が車通勤で晴海と銀座を行き来していますが、15~20分ほどで移動できており、不便さを感じることはほとんどありません。

 

それでも、湾岸地下鉄構想が実現し、晴海駅が誕生すれば街全体の価値は格段に上がるでしょう。駅の誕生は、住む人だけでなく働く人や訪れる人の流入を促し、街をより活気あるものにするはずです。そして、その結果、不動産価値にも大きな波及効果をもたらすでしょう。

 

私は、この未来が単なる夢物語だとは思いません。都心部の地価上昇、郊外への人口シフト、新しい交通政策の推進。これらの要素が絡み合い、「駅を中心とした街づくり」から「多様な移動手段が選べる街づくり」へのシフトを後押ししています。これまでの都市開発の常識を超えた、新しい都市モデルがここに生まれようとしているのです。

 

そして、この変化はすでに始まっています。次のステップでは、晴海フラッグがどのように「交通の多様性」を基盤にした街づくりを展開するのか、その詳細を掘り下げていきましょう。

 

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※本連載は、和田真樹氏の著書『晴海フラッグ』(つむぎ書房)より一部を抜粋・再編集したものです。

晴海フラッグ

晴海フラッグ

和田 真樹

つむぎ書房

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