(※写真はイメージです/PIXTA)

税務調査と聞くとなんとなくイメージは湧くものの、具体的な流れはよくわかっていない、という人は少なくないでしょう。そこで今回、税務調査の基本的な流れから終了するタイミング、また終了時に提出する「同意書」の概要などについて、税理士法人松本の代表税理士松本崇宏氏が解説します。

事前通知を受けた後の具体的な対応は?

2.日程調整を行う

強制調査は事前の通知なく強制的に調査が行われますが、任意調査では日程を調整することも可能です。落ち着いて調査が受けられる日を選んで調整するようにします。

 

3.書類や資料の準備をする

日程が決まったら、調査当日に確認されそうな書類や売上・経費の請求書、領収書等の資料を揃えて準備をします。

 

4.調査当日を迎える

税務調査における事業所等での実地調査日数は、1日~3日といわれています。申告内容に関する質問や帳簿、書類の確認などが行われ、指摘を受けたり、修正申告を打診されたりすることもあります。

 

5.調査結果通知送付

実地による調査が終わったあとも引き続き税務署内で調査が続き、多くの場合は2週間程度で調査結果の説明が行われます。事業規模が大きい場合や、指摘事項が多い場合には、調査結果の通知までに1~数ヵ月ほどかかるケースもあります。

 

税務調査の結果は「申告是認」「修正申告」「更正」の3つに大きく分けることができます。申告是認は税務調査で是正するべき点がなかったときに通知される結果です。

 

是正するべき点があった場合、是正事項に納得して修正申告することとなりますが、納得がいかない場合は不服申し立ての依頼をすることも可能です。修正申告をしないでいると、税務署から、是正事項について職権により一方的に課税した「更正通知書」が送られてくる場合があります。

 

実地による任意調査が入った場合、申告是認通知や更正通知書の送付となるケースは多くはなく、修正申告を打診されて修正申告書の提出になるケースが一般的です。

 

税理士が対応する場合の税務調査の流れ

上記で挙げた税務調査の流れは、税理士が対応することでほとんどの交渉を税理士に任せることができます。最初の事前通知についても、税務代理人となる税理士がいる場合は通常、税理士に連絡が入ります。

 

日程調整も税理士を通じて調整することが可能で、調査当日までに必要な書類の準備や、質問されそうな内容に関するアドバイスなども受けることが可能です。

 

調査当日も税理士の同席が認められており、税務署との交渉や説明などを任せることができます。

 

 

 

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※本記事は、税理士法人松本の「税務調査ブログ」より転載したものです。

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