妻が選んだジュエリー
そうして、Bさんが選んだ候補は3つでした。800万円ほどの華やかな指輪、400万円ほどの普段使いもできそうな落ち着いたデザインの指輪、そして店員さんが薦めてくれた、その指輪と一緒に合わせられる200万円のネックレスです。
800万円の指輪はゴージャスで魅力的でしたが、日常的につけられるようなものではなく、子供の結婚式などの晴れ舞台でしかつける機会がなさそうだと思いました。それに比べると400万円のほうはデザインが控えめ。普段使いもできそうでファッションを選ばないと考え、Bさんはそちらを選びます。
Aさんはせっかくだから、ネックレスも一緒に買ったら?と提案してみました。Bさんは2つもプレゼントしてもらうのは申し訳ないから、と躊躇したのですが、店員さんの後押しもあり、両方をプレゼントすることに決まりました。
大奮発ですが、あのときの約束と記念日を祝えて本当によかったと満足のAさん。その後、サイズ変更や追加の支払いもあったので、繁忙期に差し掛かったAさんは来店することができず、やむなくAさんはBさんにお金を渡して追加分の支払いを済ませました。
いったいなぜ…税務調査で“婚約指輪”に追徴課税
それからしばらくして、Aさんに税務調査がやってくることになりました。会社を経営しているためその関係でのお金の流れの確認だろうと思い、税理士と相談して事業のほうの経理に関して万全の準備を施し当日に臨みました。
税務調査官は通帳をもとに確認していたところ、個人の通帳も見せてほしいといいます。AさんからBさんの口座への送金も確認の対象となっているそうなのです。そのなかには結婚25周年のときに購入した指輪の追加支払いの送金も含まれていました。
調査官が当時の状況を確認してきたため、Aさんが詳細に説明すると「これは贈与税の対象です」と告げられました。「どういうことなのか?」と驚愕するAさん。婚約指輪などはよくあることなのにどうしてそれに贈与税がかかるのか、まったく意味がわかりませんでした。
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