米国債・ドル・株が同時下落…「米国一人負け」のシナリオは現実味を帯びるのか?【マネックス証券チーフ・ストラテジストが解説】

米国債・ドル・株が同時下落…「米国一人負け」のシナリオは現実味を帯びるのか?【マネックス証券チーフ・ストラテジストが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

本記事は、マネックス証券株式会社が2025年4月11日に公開したレポートを転載したものです。

新たな秩序の不透明さが市場を揺らす

真の問題は、トランプ氏もベッセント氏も、そして多くのトランプ政権の関係者も、それをおそらく理解しているにも関わらず、政策を転換できないことにある。

 

なぜなら「トランプ政権」の政策の方向性は、「トランプ大統領」が決めているのではないからである。「トランプ大統領」を生んだ社会・経済の構造問題が、大きな背景としてあるからだ。

 

つまり歴史の要請が「トランプ政権」とその政策を生んだに過ぎない。今回はたまたまドナルド・トランプがその役回りについただけで、時代が違えばJ.D.バンスだったかもしれない。名前と顔はどうでもいいのである。「トランプ的な誰か」がそのトリックスターとしての役に就くだけなのである。誰がその役に就いても、米国はこのタイミングで同じ政策を打ち出していただろう。だから、ここでの方向転換は歴史と時代に抗うようなもので、相当なパワーが必要である。

 

いずれにせよ、世界は新たな秩序の構築に向かわざるを得ないのだろう。その、とてつもない不透明さ・不確実さに市場が竦み、怖気づき、身震いをしているのだ。その震えの大きさが、記録的な値幅の振幅に表れている。

 

 

広木 隆

マネックス証券株式会社

チーフ・ストラテジスト 執行役員

 

※本記事はマネックス証券 チーフ・ストラテジスト広木隆氏のストラテジーレポート『マーケットの身震い』を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。また、投資による結果に編集部は一切責任を負いません。投資に関する決定は、自らの判断と責任により行っていただきますようお願いいたします。

 

 

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