自動車・銀行・証券・保険・総合商社・医薬品…6業種それぞれの「個人株主満足度No.1企業」は?【2025年個人株主満足度調査】

「J.D. パワー 2025年個人株主満足度調査℠」より

自動車・銀行・証券・保険・総合商社・医薬品…6業種それぞれの「個人株主満足度No.1企業」は?【2025年個人株主満足度調査】
(※写真はイメージです/PIXTA)

米国を本拠とする国際的なマーケティングリサーチカンパニー、J.D. パワー(ジェイ・ディー・パワー)より、J.D. パワー2025年個人株主満足度調査の結果が発表されました。個人株主の満足度を年代別に分析した本調査では、高年層と若年層の満足度にギャップがあることなどが明らかとなりました。満足度ランキングの結果と共に詳細を見ていきましょう。

J.D. パワー 2025年個人株主満足度調査

CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワー ジャパン(本社:東京都港区、CEO:木本卓、略称:J.D. パワー)は、2025年個人株主満足度調査の結果を発表した。

個人株主の満足度を測定する2回目の調査。「総合商社」、「医薬品」業種を追加

グローバルな競争環境において、日本企業の持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指すことを目的に、東京証券取引所を中心とした日本企業のコーポレートガバナンス改革が加速している。また投資家からのより高水準なガバナンスを求める声もあり、その重要性が年々増加していると言える。

 

このような背景から、J.D. パワーでは、個人株主が保有する株式発行会社の収益性やコーポレートガバナンスに対する取り組みなどを網羅的に聴取する本調査を昨年(2024年4月発表)より実施しているが、本年は新たに「総合商社」と「医薬品」の2業種を加え、「自動車」、「銀行」、「証券」、「保険」と合わせた計6業種を対象として実施した。

 

[図表1]2025年個人株主満足度調査 対象6部門

 

本調査では、個人株主の企業に対する総合的な満足度の測定にあたり「収益性/株主還元」、「事業内容と商品・サービス」、「財務安定性」の3ファクターに加え、東京証券取引所のコーポレートガバナンス・コードに即した「株主の権利・平等性の確保」、「適切な情報開示と透明性の確保」、「取締役会等の責務」、「株主以外のステークホルダーとの適切な協働」の4ファクターを設定し、総合的な満足度を測定している。

 

加えてこの調査では各ファクターに関連する項目として、企業の姿勢や情報発信、開示などについて「そう思う」、「まあそう思う」、「あまりそう思わない」、「そう思わない」、「わからない」といった形式で聴取する設問を各ファクター別に3~6問設置している。どのような情報が個人株主に認知、認識、伝達されているか、他の企業と比べてどうかについて、株主からの評価書のような位置づけで確認できる調査として実施している。

 

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