2025年日本自動車テクノロジーエクスペリエンス(TXI)調査
CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワー ジャパン(本社:東京都港区、CEO:木本卓、略称:J.D. パワー)は、2025年日本自動車テクノロジーエクスペリエンス(Tech Experience Index、略称TXI)調査の結果を発表した。
ブランド別総合イノベーションランキングはレクサスが3年連続1位
先進機能・装備の充実度とユーザーの評価に基づいて算出するブランド別総合イノベーションランキングは、レクサス(597ポイント)が3年連続で1位となった。マスマーケットブランドの1位は5年連続でスバル(541ポイント)だった。
先進機能・装備の装備率、全般に前年同等かわずかに上回る
各種機能・装備の装備率は、前年から大きな上昇は見られなかった。調査対象とした18機能・装備中、4機能・装備で装備率が前年と変わらず、12機能・装備で装備率は前年を上回ったものの、わずかなポイント上昇に留まった。
登録車と軽自動車別に見ると、登録車ではマスマーケットブランドで9機能・装備、ラグジュアリーブランドで13機能・装備で、装備率の上昇がみられたが、軽自動車については3機能・装備でのわずかな上昇に留まっている。
先進機能・装備の利用経験率は前年より上昇、「車載ドライブレコーダー」が最も高く9割超
各種機能・装備の利用経験率は、調査対象とした16機能・装備中、15の機能・装備で前年を上回った。利用経験率が最も高かったのは「車載ドライブレコーダー」(95%)、最も低かったのは「外部給電」(61%)であった。
エグゼキューションインデックスが高い機能・装備は、「外部給電」(839ポイント)、「充電スケジュール管理」(836ポイント)、「ワンペダルドライブ」(834ポイント)で、EV特有の機能・装備が上位となった。
「顔認証」と「リモートパーキングアシスト」、廃止も含めた再考が必要
次回装備意向率が最も高い機能・装備は「車載ドライブレコーダー」(58%)、次いで「外部給電」(49%)、「充電スケジュール管理」(45%)であった。
一方、装備意向率が最も低い機能・装備は「顔認証」(18%)で、次いで「ダイレクトドライバーモニタリング」(21%)、「リモートパーキングアシスト」(24%)であった。このうち、「顔認証」(788ポイント)と「リモートパーキングアシスト」(767ポイント)のエグゼキューションインデックスは低く、次回装備意向、ユーザー評価共に低いことから、廃止も含めた再考が必要であると考えられる。
2025年日本自動車テクノロジーエクスペリエンス調査、総合イノベーションアワードは下記の通り。
<ブランド総合> レクサス
<マスマーケットブランド>スバル
《J.D. パワー 2025年 日本自動車テクノロジーエクスペリエンス調査SM概要》
年に1回、新車購入後2~13ヶ月経過したユーザーを対象に、先進運転支援をはじめとする各種機能・装備について、購入した新車の装備有無や利用上の不具合経験、利用評価、今後の意向等を捉えた調査。機能・装備毎の不具合経験と利用評価を元にエグゼキューションインデックス※1を算出。さらに、すべての機能・装備別エグゼキューションインデックスと装備普及率を元に、各ブランドがどれだけ迅速、効果的に新しい機能・装備を市場導入しているかを示す総合イノベーションインデックスを算出している。今回で5回目となる。
※1 総合評価(10段階評価)と不具合指摘数により1,000ポイント満点で算出したユーザー評価
■実施期間:2025年5月~6月
■調査方法:インターネット調査
■調査対象:新車購入後2~13ヶ月経過したユーザー(18歳以上)
■調査回答者数:20,101
18の先進機能・装備は以下の通り
<快適性と利便性>
デジタルルームミラー、車載ドライブレコーダー、顔認証、指紋認証、ジェスチャーコントロール、降車時安全支援
<運転支援機能 >
アクティブ運転支援(アダプティブクルーズコントロールとレーンキープアシストの同時作動)、アクティブレーンチェンジアシスト、コーナリングスピードアシスト、ダイレクトドライバーモニタリング、フロントクロストラフィックワーニング、リモートパーキングアシスト
<EV機能>
外部給電、充電スケジュール管理、ワンペダルドライブ
<コネクテッド機能>
ARディスプレイ、スマートフォンのデジタルキー
<スマートビークル機能>
調光ガラスサンルーフ

