財産は「現金と有価証券」で十分なはずだったが…大企業勤め・元広告マンの〈65歳男性〉が急に不安に駆られたきっかけ【相続の専門家が解説】

財産は「現金と有価証券」で十分なはずだったが…大企業勤め・元広告マンの〈65歳男性〉が急に不安に駆られたきっかけ【相続の専門家が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

65歳の江守さんは、大企業を早期退職し独立。順調な生活を送る一方で、所有する財産は現金と有価証券のみ。不動産がないことで相続税負担が大きくなることがわかりました。今から自宅を購入するのは得策なのでしょうか? 相続実務士の曽根惠子氏(株式会社夢相続代表取締役)が解説します。

大企業から独立

江守さんは65歳、妻と子供1人の家族構成です。これまでは広告関係の大企業で働き、順調に出世。大きな仕事も任されてきたといいます。ある程度やり切ったと思ったことから、早期退職し独立したのです。

 

円満退社のうえ、かつての勤務先からも仕事の受注がもらえるようなコンサルタントとして、会社も安定しているということです。

自宅は賃貸派

江守さんのもとの勤務先は福利厚生が充実しており、ずっと社宅住まいを続けてきました。その後、一定の年齢になって社宅を出てからも、借り上げ住宅として法人契約した賃貸住宅に住んでいました。その賃貸住宅は自分たちで住みたいところを探したので、退職後は個人契約に切り替え、現在も住み続けているそうです。

病気になって考えた

江守さんが退職、独立するきっかけになったのは、検診でガンが見つかったこともあります。幸い、早期発見でしたので、2ヶ月ほど入院する間に手術をし、程なく社会復帰できました。自分が戦線離脱している間も仕事は問題なく動いていることも実感したことも、また、ひとつの決断の材料だったようです。

 

今後のことを考えると、自分のペースで進められるほうがよいという判断でもありました。

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